
海外FXトレード用のスマホアプリは、MT4・MT5、cTrader、業者独自アプリの3種類があります。
スマホアプリは、主に外出先での裁量取引に使われており、カスタムインジケーターや自動売買はできません。
一部のスマホアプリは、パソコン版に近い操作性を備えていますが、スマホのスペックや画面サイズを考慮して、軽量でサクサクと動作する使いやすいアプリを選ぶことが大切です。
また、FX業者によっては複数のアプリがあり、取引条件やキャンペーンが異なる場合があるので注意が必要です。
この記事では、スマホプリのスペックや特徴について注意点なども踏まえながら解説していきます。
FX業者の独自スマホアプリ
一部の海外FX業者は、MT4・MT5・cTraderアプリの欠点を補うため、独自開発した自社ブランドのトレードツールをリリースしています。
その多くがスマホアプリにも対応しており、主に見やすさ使いやすさを重視して初心者向けに開発されたものが多いようです。
特に完成度が高いアプリをリリースしている大手海外FX業者は以下8社。
スマホトレーダーの人は、業者選びの参考にしてください。
XM Trading|MT5口座専用のトレードアプリ

XMTradingのトレードツールは、MT4とMT5の2種類があります。
通常のMT4・MT5スマホアプリを使用しても問題ありませんが、XMTradingではMT5口座向けに独自のスマホアプリも提供しています。

この独自アプリにはクイックトレード機能が備わっており、チャートを確認しながらスムーズに取引ができます。
また、アプリの動作が軽快で注文ボタンも大きめに設計されているため、スキャルピングに適しています。
Android版のMT5アプリにはクイックトレード機能がないため、Androidユーザーはこの独自アプリを利用することで不便が解消されます。

時間足は1分足から月足まで選択でき、チャートはローソク足、ティック、ラインの3種類に対応。描画ツールは8種類、テクニカル指標は約100種類が利用可能です。
MT5に比べると見やすさや使いやすさは若干劣りますが、iPhoneユーザーにとっては十分実用的なアプリと言えるでしょう。

iFOREX|全ての機能を備えた万能アプリ

iFOREXは海外FX業者の中でも珍しく、自動売買やスキャルピングを禁止している業者で、一般的なMT4・MT5も採用していません。
それでも、多様な銘柄数、有利な取引条件、豪華なキャンペーンを強みに独自路線を貫く優良業者として知られています。
ブラウザ型の独自プラットフォームは洗練されており、トレーダーからの評価が高いです。
スマホアプリもパソコン版と同等の機能性・操作性を備えており、経済ニュースが欠けている点を除けば、スマホトレードに必要な機能が全て揃っています。

チャートの読み込みがやや遅い場合もありますが、時間足はティックから月足まで選択可能。
チャート種別はローソク足、ライン、エリアなど6種類、描画ツール20種類、テクニカル指標57種類を搭載しており、画面の大きいスマホなら十分な分析ツールとして活用できます。
また、経済カレンダーはスマホアプリとしては優れており、日本語対応で情報量も豊富かつ見やすいです。
スキャルピングや自動売買、MT4・MT5にこだわらないスマホトレーダーにとって、iFOREXのアプリはおすすめです。

Exness|情報収集・資金管理に優れたアプリ

Exnessはキャンペーンを行わないため日本での知名度は高くありませんが、レバレッジ無制限での取引が可能なハイスペック業者として業界で注目されています。
口座タイプはスタンダード口座、ロースプレッド口座、ゼロ口座、プロ口座の4種類から選べ、トレードツールもMT4・MT5に対応しています。
独自スマホアプリでは、洗練された画面デザインで複数口座を一括管理しながらトレードが可能です。

注文画面は特に使いやすく、チャートと取引ボタンが同時に表示され、タブで複数の注文画面を切り替えられるため、銘柄変更もワンタップで完了します。
時間足は1分足から日足、チャート種別はローソク足、バー、ラインの3種類から選択できますが、テクニカル指標や描画ツールは搭載されていません。
Exnessの独自アプリは、外出先での急なトレードや入出金に特化しており、MT4・MT5アプリとの併用がおすすめです。

easyMarkets|独自機能を多数搭載したスマートなアプリ

easyMarketsでは、MT4・MT5に加え、独自プラットフォームの3種類からトレードツールを選べます。
独自プラットフォームには、他社にはない3つの特別な機能が搭載されており、ユニークなトレード体験を提供します。
- easyTrade:FXとバイナリーオプションを融合した取引
- フリーズレート:3秒間だけレートを固定する機能
- dealCancellation:損失なしでポジションをキャンセルできる機能
独自スマホアプリにもこれら3機能が搭載されており、価格アラート、経済カレンダー、経済ニュースなどトレードに必要な基本機能も全て備えています。

描画ツールはありませんが、チャートには高機能なTradingViewを採用。チャート種別はローソク足、ライン、エリアなど6種類、時間足は1分足から月足まで選択可能です。
easyMarketsの魅力は、やはり他社にない独自機能を持つプラットフォームでの取引にあります。

IFC Markets|NetTradeX口座専用トレードアプリ

IFC Marketsでは、カスタマイズ性の高い独自プラットフォーム「NetTradeX」で取引が可能です。
NetTradeXの特徴は、複数の銘柄を選んで自由にポートフォリオを作成できる「合併商品」という取引ですが、これはパソコン版(Windows)限定で、スマホアプリでは利用できません。
また、入出金機能はなく、トレードに特化したアプリとなっています。
デザインは洗練されておらず、昔の国内FX業者のアプリを思わせるため、初心者にはやや使いにくいかもしれません。
IFC MarketsではMT4・MT5も利用できますが、これらの口座は最低入金額が10万円以上と高額です。
そのため、資金が少ない場合は最低入金額100円以上のNetTradeX口座を選ぶことになります。
とはいえ、アプリの動作はスムーズで直感的な操作が可能なので、慣れれば問題なく使えます。テクニカル26種類、描画ツール11種類を備えており、海外FX業者の独自アプリの中でも機能性はトップクラスです。

FxPro|Edge口座専用トレードアプリ

FxProは、トレードツール、取扱銘柄、対応口座通貨の種類で業界トップクラスの優良業者です。
トレードツールはMT4、MT5、cTrader、独自プラットフォーム「Edge」の4種類から選択可能です。
Edge専用のスマホアプリは洗練されたデザインで、誰でも簡単に取引できるように設計されています。
さらに、このアプリではEdge口座だけでなく、MT4・MT5・cTrader口座も一括管理できます。

チャートは見やすく、クイックトレードにも対応していますが、テクニカル指標や描画ツールは搭載されていません。
経済カレンダーのみが利用でき、価格アラートや経済ニュースはなく、機能は必要最低限に絞られています。
外出先での簡単な取引には十分ですが、スキルアップやトレードスタイルの向上を目指すなら、MT4・MT5・cTraderへの移行がおすすめです。

FBS|初心者向けのプロモーションアプリ

FBSのトレードツールはMT4とMT5の2種類ですが、プロモーション専用のスマホアプリも提供されています。
このアプリでは、ボーナス口座、リアル口座、デモ口座の3種類を作成可能。
ボーナス口座ではクイックスタートボーナス1万円、リアル口座では取引キャッシュバックが受け取れます。
ボーナス口座はチュートリアル後に即時1万円が付与され入金不要ですが、取引には72時間の制限があるので注意が必要です。
また、ボーナスで得た利益を出金・移動するには、リアル口座での入金と一定の取引が必要です。リアル口座のキャッシュバックも、USD/JPYで1ロットあたり2ドルと条件は厳しめです。
アプリ自体は使いやすいものの、描画ツール、アラート、経済カレンダー、経済ニュースなどの機能はなく、時間足は1分足から月足、チャートはティックとローソク足の2種類、テクニカルは移動平均線とボリンジャーバンドの2種類のみです。
初心者向けのため、ボーナス利益の出金条件をクリアしたら、早めにMT4・MT5に移行するのが賢明でしょう。

HFM(HotForex)|レートチェック・資金管理メインのアプリ

XMTradingと同様、HFM(HotForex)もMT4・MT5以外に独自スマホアプリを提供していますが、トレード機能は搭載されていないので注意が必要です。
独自アプリをリリースしていても、トレードができない業者は意外と多く、HotForexもその一つです。

チャート機能も簡易的で、時間足は1分足から月足まで選べますが、テクニカルはVolume、RSI、MACDの3種類、チャート種別はローソク足、バー、ラインの3種類のみです。
描画ツールや価格アラートはなく、経済ニュースも英語のみのため、レートチェックと入出金が主な用途となります。

MT4・MT5のスマホアプリ


海外FXのスマホアプリといえば、やはり多くの海外FX業者のトレードツールに採用されているMT4・MT5です。
アプリ上で直接入出金はできませんが、一つのアプリだけで複数の業者・口座を一括管理でき、瞬時に切り替えながら取引できます。

また、MT4・MT5の目玉はなんといっても高機能チャート。
チャート種別3種類・時間足9種類・テクニカル30種類・描画ツール24種類を搭載しており、チャートの読み込みも速くサクサク動作します。
ただし、価格アラートは標準機能として搭載されておらず、スマホでプッシュ通知を受信するためには少々面倒な設定が必要です。
もう一つ気をつけて欲しいのが、MT4アプリ・MT5アプリ・iOS版・Android版では搭載機能が多少異なる点です。
特にAndroid版は、チャートを見ながら注文ができるクイックトレード機能を搭載していません。
また、MT4アプリの開発は基本的にストップしているので、新機能はもっぱらMT5アプリに搭載されます。
こういったMT4・MT5の特徴にも注意して、FX業者・取引口座を選ぶようにしてください。
MT4とMT5の違い、パソコン版とスマホ版の違いは、以下で詳しく解説しています。
MT4・MT5アプリの具体的な使い方は、以下の記事をご覧ください。
MT4・MT5が両方使えるおすすめの海外FX業者は以下の9社です。
その他の業者は「MT4・MT5が使える海外FX業者とダウンロード先一覧」をご覧ください。
MT4・MT5のダウンロードはこちら:MetaTrader5スマホアプリ
cTraderのスマホアプリ



一部の海外FXでは、スキャルピングに特化したトレードツールcTraderに対応しています。
スマホアプリも高機能で、特に時間足の種類がMT4・MT5アプリを凌駕しています。

時間足は基本の1分足〜月足のほか、ティック1〜1,000Tick、RENKO1〜100pip、RANGE1〜10,000pipsも選択可能(上記画像の表示項目は追加・変更が可能)。
チャート種別はローソク・ライン・エリア・ドット・バーの5種類、描画ツールは7種類のみですがテクニカルは充実の65種類。
また、MT4・MT5とは違い価格アラート機能を標準搭載しており、その他スマホトレードに必要な機能も全て搭載されています。
ただし、MT4・MT5よりもチャートの読み込みに多少時間がかかるところがストレスです。
MT4・MT5との比較や、具体的な使い方・機能説明については以下の記事をご覧ください。
cTraderが使えるおすすめの海外FX業者は以下の3社です。
海外FXのスマホアプリ対応業者の選び方
次に、海外FXのスマホアプリ対応業者の選び方について解説します。
スマホアプリ対応業者の選び方は以下の通りです。
では、それぞれの選び方のポイントについて詳しく解説します。
そもそもスマホアプリに対応しているか
海外FX業者を選ぶ際、まず確認すべきはスマホアプリに対応しているかどうかです。
2025年現在、トレードの柔軟性を求めるユーザーが増えており、PCだけでなくスマホでの取引環境が整っているかは重要なポイントです。
例えば、XMTradingやFXGTなどの大手業者は、MT4やMT5といった標準的な取引プラットフォームのスマホアプリを提供しており、場所や時間を選ばず取引ができるようになっています。
しかし、海外FX業者の中には独自アプリを開発している業者もあり、MT4/MT5の機能を補完する形で使いやすさや視認性を強化している場合があります。
独自アプリの場合、公式サイトで対応状況やダウンロードリンクが明記されているか確認しましょう。
また、アプリの対応OS(iOS/Android)やアップデートの頻度も重要なポイントです。
古いバージョンのまま放置されているアプリは、セキュリティ面でのリスクや最新の市場環境への適応が不十分な可能性があるため、定期的な更新が行われているかをチェックするといいでしょう。
多様なインジケーターで取引可能か
スマホアプリでの取引において、テクニカル分析を支えるインジケーターの充実度はトレードの精度に直結するため非常に重要です。
MT4/MT5対応のアプリでは、平均すると約50種類以上のインジケーターが利用可能ですが、業者によってはカスタムインジケーターの追加に対応している場合もあります。
例えば、XMTradingのアプリでは90種類以上のインジケーターが搭載されており、トレンド系(移動平均線やボリンジャーバンド)からオシレーター系(RSIやMACD)まで幅広い選択肢があります。
しかし、独自アプリを提供する業者の場合では、インジケーター数が限定的であったり、PC版ほど柔軟にカスタマイズできないケースもあるため注意が必要です。
また、海外FX業者が提供するアプリが「Trading Central」のような外部分析ツールと連携しているか、または独自の市場予測機能を備えているかを評価ポイントに加えるといいでしょう。
外部分析ツールと連携していることで、単なるチャート分析を超えた戦略的なトレードが可能になります。
スピード注文対応可能か
トレードのタイミングが命運を分けるFX取引では、スピード注文(ワンクリック注文)の対応がスマホアプリで可能かどうかも重要です。
市場が急変動するときに、素早くエントリーや決済ができるスピード注文の機能は、損失を抑えつつ利益を最大化する鍵となります。
海外FX業者では、MT4/MT5の標準機能としてスピード注文が使える場合が多いですが、アプリのUI(ユーザーインターフェース)が直感的でないと操作ミスを招くリスクもあります。
独自アプリを持つ業者なら、ボタンの配置や視覚的な分かりやすさにこだわっているかを確認しましょう。
また、スピード注文に加えて「許容スリッページ設定」や「スプレッドフィルター」といった補助機能があると、経済指標発表時の乱高下でも安定した取引ができます。
デモトレードで練習できるか
海外FXのスマホアプリを選ぶ際、デモトレードに対応しているかは初心者から上級者まで見逃せないポイントです。
デモトレードは仮想の資金を使い、リスクなしでアプリの操作感や取引環境を試せるため、リアルトレード前に慣れるのに最適です。
XMTradingなどの業者は、スマホアプリでデモ口座を開設でき、リアル口座とほぼ同じ条件で練習ができます。
特に、MT4/MT5アプリではレバレッジやスプレッドを自由に設定してシミュレーションできる場合が多く、実際のトレード戦略をテストするのに役立ちます。
一方で、独自アプリの場合、デモ機能が制限されていたり、PC版でしか利用できないケースもあるため、事前に確認が必要です。
デモトレードでEA(自動売買システム)の動作確認ができるか、またはスキャルピングのような短期取引の練習に適しているかをチェックすると、より実践的な活用が見込まれるでしょう。
アプリの使用感が自分に合うかを見極めるためにも、重要です。
海外FXをスマホアプリで行うメリット
次に、海外FXをスマホアプリで行うメリットについて解説します。
主なメリットは以下の通りです。
では、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
時間・場所を問わずトレードができる
海外FXをスマホアプリで行う最大のメリットは、時間や場所に縛られずにトレードができる点です。
2025年現在、グローバル市場は平日の間で24時間動いており、通勤中や旅行先、ちょっとした待ち時間でも市場の動きをチェックして、取引を実行できます。
例えば、XMTradingやFXGTのMT4/MT5アプリを使えば、スマホさえあれば世界中どこでもリアルタイムでチャートを確認して取引できます。
PCだと起動やセットアップに時間がかかる一方、スマホアプリなら即座に市場にアクセス可能な点も魅力的です。
経済指標発表や急な価格変動が起きた際も、すぐに反応できるスマホアプリの柔軟性の高さはトレーダーにとって大きな強みでしょう。
特に海外FXは高いレバレッジを活用できるため、短時間のチャンスを逃さないためにも、スマホアプリは外せません。
PCよりも簡単に操作可能
スマホアプリでの海外FXは、PCに比べて操作が直感的で簡単というメリットもあります。
MT4/MT5のようなプラットフォームはPC版だと複数のウィンドウや複雑な設定が必要ですが、スマホアプリでは画面サイズに最適化され、必要な機能がタップやスワイプで簡単に扱えます。
例えば、チャートの拡大縮小や注文画面への切り替えが指先一つで完了し、初心者でも迷わず操作可能です。
独自アプリを提供する業者では、さらに洗練されたUIでシンプルさが特徴の場合もあります。
PCだとマウスやキーボード操作に慣れが必要ですが、スマホなら普段使い慣れたデバイスで完結するため、取引をするハードルが低く、気軽にトレードを始められる点が魅力です。
ログインまでに時間がかからない
スマホアプリのもう一つの利点は、ログインまでの時間が短いことです。
PCではOSの起動やソフトの立ち上げ、ID・パスワードの手入力などが必要ですが、スマホアプリなら生体認証(指紋や顔認証)を活用して数秒でログインが完了します。
XMTradingのアプリでは初回ログイン後に認証情報を保存でき、次回からはワンタッチでアクセス可能です。
セキュリティ面でも2要素認証が標準化されつつあり、安全かつ迅速に取引環境に入れます。
海外FXは市場の動きが速く、1分1秒を争う局面も多いため、ログインの速さはトレード機会の損失を防ぐ重要な要素でしょう。
PCを持ち歩かずとも、ポケットからスマホを取り出すだけで即座に取引を始められる手軽さは、スマホアプリならではのメリットといえるでしょう。
海外FXをスマホアプリで行うデメリット
次に、海外FXをスマホアプリで行うメリットについて解説します。
主なデメリットは以下の通りです。
では、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
通信環境に取引結果が左右される
海外FXをスマホアプリで行う際の大きなデメリットの一つは、通信環境に取引結果が大きく左右される点です。
スマホはWi-Fiやモバイルデータに依存するため、電波が不安定な場所や通信速度が遅い状況では、注文の遅延や約定の失敗が発生するリスクがあります。
経済指標発表時のような急激な市場変動では、0.1秒の遅れが損失を拡大させる可能性もあります。
PCであれば有線接続で安定した環境を確保しやすいですが、スマホでは移動中や地方でのトレード時に接続が途切れる恐れがあり、特に高いレバレッジを扱う海外FXではこの影響が大きいでしょう。
スマホアプリでFX取引をする場合には、安定した通信環境を事前に確認することが重要です。
インジケーター操作の難易度が高め
スマホアプリでの海外FXでは、インジケーター操作の難易度がPCに比べて高めなのもデメリットです。
MT4/MT5のようなプラットフォームはスマホ版でも多くのインジケーターを提供していますが、小さな画面上で細かな設定やカスタマイズを行うのは一苦労です。
移動平均線の期間を微調整したり、複数のインジケーターを重ねて表示する際、PCならドラッグ&ドロップで簡単にできますが、スマホではメニューを何度もタップする必要があったりして視認性が落ちたりします。
独自アプリの場合、インジケーター数が制限されていることも多く、複雑な分析を好むトレーダーにとっては物足りなさを感じる可能性もあります。
テクニカル分析を重視するなら、スマホだけで完結せず、PCと併用する方が効率的かもしれません。
画面が小さく誤操作を起こしやすい
スマホアプリの画面サイズが小さいことも、海外FXにおけるデメリットとして挙げられます。
PCの大画面に比べ、チャートや注文ボタンが密集しているため、誤ってタップしてしまうリスクが高まります。
実際には、スピード注文をしようとした際に隣の「注文キャンセル」を押してしまったり、損切りラインを意図せずずらしてしまったりするケースが考えられるでしょう。
特にスキャルピングのような短期取引では、誤操作が利益を逃すだけでなく損失を招く可能性もあります。
画面の小ささは視野の狭さにもつながり、全体の市場動向を見渡すのが難しくなるため、トレード戦略に影響を及ぼす可能性もあります。
誤操作の対策としては、アプリのUIがシンプルで誤操作しにくい設計かを事前に確認したり、タブレットのような中間サイズのデバイスを検討するのもいいでしょう。
海外FXのスマホアプリについてよくある質問(FAQ)
次に海外FXのスマホアプリについてよくある質問とその回答について詳しく解説します。
- 海外FXができるスマホアプリの種類を教えてください。
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定番のMT4・MT5のほかに、一部の業者で利用できるcTraderや、海外ブローカー独自のスマホアプリもあります。 それぞれトレードもできるタイプ、あるいは口座管理しかできないタイプなど、搭載機能がそれぞれ異なるので注意してください。
- スマホアプリでもデモトレードは可能ですか?
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はい、多くのスマホアプリでデモトレードが可能です。
- 日本語に対応していますか?
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はい、対応しています。
- タブレットにも対応していますか?
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はい、MT4・MT5・cTraderは、iOS・Androidタブレットにも対応しています。 ただし、独自スマホアプリは業者によって異なります。
- スマホの空き容量はどのくらい必要ですか?
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スマホアプリにもよりますが、10〜100MB程度です。 しかし、アプリを使っていると、銘柄の追加やチャート読み込みによって内部データやキャッシュが蓄積されていくので、合計100〜500MBは見ておいたほうが安心でしょう。
- スマホアプリでも自動売買は可能ですか?
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いいえ、多くのスマホアプリが自動売買に対応していません。 自動売買はパソコン側で設定が必要で、スマホの用途はもっぱら外出先での裁量取引となります。
- FXアプリで最強なのはどこですか?
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最適なFXアプリはトレーダーそれぞれによって大きく変わります。
それぞれの海外FX業者がリリースしているスマホアプリの特徴をしっかりと理解した上でスマホアプリを選ぶといいでしょう。
総合力を重視したいのであれば、iFOREXのスマホアプリが使いやすいでしょう。
- FXで億り人になるまで何年かかりますか?
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FXで億り人になるまでの時間は、手元にある投資資金の大きさや、トレード頻度、トレードスタイルに大きく左右されます。
ハイレバレッジでリスクをとって積極的にトレードすれば投資資金もどんどん大きくなりますが、その分リスクも大きくなります。
自分の運用方法やリスク許容度などに応じて適切なレバレッジなどでトレードできるように心がけるといいでしょう。
- FXはスマホだけで十分ですか?
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FXでのスマホアプリは、時間・場所を問わずトレードができたり、PCよりも簡単に操作可能であったり、ログインまでに時間がかからないなどのメリットがあります。
しかし、通信環境に取引結果が左右されたり、インジケーター操作の難易度が高めであったり、画面が小さく誤操作を起こしやすいなどのデメリットもあります。
基本的にはスマホがあればFXでのトレードが可能ですが、場合によってはPCなどのデバイスが適している場面もあるでしょう。
そのため、可能であればスマホとPCの両方を準備しておくことが望ましいです。
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