海外FXトレードができるスマホアプリは大きく分けて次の3種類。
- 海外FXの事実上標準ツール MT4・MT5 のスマホアプリ
- 一部の海外FX業者で利用可能な cTrader のスマホアプリ
- 海外FX業者独自開発のスマホアプリ
スマホアプリは基本的にカスタムインジケーターのインストールや自動売買ができないので、用途はもっぱら外出先での緊急の裁量取引となります。
ただし、パソコン版と遜色ない操作性と機能を備えたものもあるので、スマホだけで海外FXのトレードは可能です。
スマホのスペックや狭い画面で操作することを考えると、軽量でサクサク動作することや見やすさ使いやすさも重視しなくてはいけません。
また、業者によっては複数のスマホアプリが利用でき、それぞれ取引条件や適用キャンペーンが異なる場合もあるので注意が必要です。
この記事では、スマホプリのスペックや特徴について注意点なども踏まえながら解説していきます。
MT4・MT5のスマホアプリ
海外FXのスマホアプリといえば、やはり多くの海外FX業者のトレードツールに採用されているMT4・MT5です。
アプリ上で直接入出金はできませんが、一つのアプリだけで複数の業者・口座を一括管理でき、瞬時に切り替えながら取引できます。
また、MT4・MT5の目玉はなんといっても高機能チャート。
チャート種別3種類・時間足9種類・テクニカル30種類・描画ツール24種類を搭載しており、チャートの読み込みも速くサクサク動作します。
ただし、価格アラートは標準機能として搭載されておらず、スマホでプッシュ通知を受信するためには少々面倒な設定が必要です。
もう一つ気をつけて欲しいのが、MT4アプリ・MT5アプリ・iOS版・Android版では搭載機能が多少異なる点です。
特にAndroid版は、チャートを見ながら注文ができるクイックトレード機能を搭載していません。
また、MT4アプリの開発は基本的にストップしているので、新機能はもっぱらMT5アプリに搭載されます。
こういったMT4・MT5の特徴にも注意して、FX業者・取引口座を選ぶようにしてください。
MT4とMT5の違い、パソコン版とスマホ版の違いは、以下で詳しく解説しています。
MT4・MT5アプリの具体的な使い方は、以下の記事をご覧ください。
MT4・MT5が両方使えるおすすめの海外FX業者は以下の9社です。
その他の業者は「MT4・MT5が使える海外FX業者とダウンロード先一覧」をご覧ください。
MT4・MT5のダウンロードはこちら:MetaTrader5スマホアプリ
cTraderのスマホアプリ
一部の海外FXでは、スキャルピングに特化したトレードツールcTraderに対応しています。
スマホアプリも高機能で、特に時間足の種類がMT4・MT5アプリを凌駕しています。
時間足は基本の1分足〜月足のほか、ティック1〜1,000Tick、RENKO1〜100pip、RANGE1〜10,000pipsも選択可能(上記画像の表示項目は追加・変更が可能)。
チャート種別はローソク・ライン・エリア・ドット・バーの5種類、描画ツールは7種類のみですがテクニカルは充実の65種類。
また、MT4・MT5とは違い価格アラート機能を標準搭載しており、その他スマホトレードに必要な機能も全て搭載されています。
ただし、MT4・MT5よりもチャートの読み込みに多少時間がかかるところがストレスです。
MT4・MT5との比較や、具体的な使い方・機能説明については以下の記事をご覧ください。
cTraderが使えるおすすめの海外FX業者は以下の4社です。
FX業者の独自スマホアプリ
一部の海外FX業者は、MT4・MT5・cTraderアプリの欠点を補うため、独自開発した自社ブランドのトレードツールをリリースしています。
その多くがスマホアプリにも対応しており、主に見やすさ使いやすさを重視して初心者向けに開発されたものが多いようです。
特に完成度が高いアプリをリリースしている大手海外FX業者は以下8社。
スマホトレーダーの人は、業者選びの参考にしてください。
XM Trading|MT5口座専用のトレードアプリ
XM Tradingのトレードツールは、MT4・MT5の2種類です。
普通にMT4・MT5のスマホアプリを利用しても良いのですが、XM TradingはMT5口座専用の独自スマホアプリもリリースしています。
この独自アプリにはクイックトレード機能が搭載されているので、チャートを見ながら取引可能です。
また、アプリの動作は軽快ですし注文ボタンも大きいので、スキャルピングに最適です。
Android版MT5アプリにはこのクイックトレード機能が搭載されていないので、Androidユーザーはこの独自アプリを使えば不満は解消されます。
時間足は1分足〜月足から選択可能。チャート種別はローソク足・ティック・ラインの3種類、描画ツール8種類、テクニカルは約100種類を搭載しています。
見やすさ使いやすさはMT5に劣りますが、iPhoneでなら実用的なアプリだと思います。
iFOREX|全ての機能を搭載した万能アプリ
iFOREXは海外FX業者としてはめずらしく自動売買・スキャルピングを禁止している業者で、トレードツールも定番のMT4・MT5は採用していません。
しかし、iFOREXは圧倒的な銘柄数・有利な取引条件・豪華なキャンペーンを売りに独自路線を貫く優良業者。
洗練されたブラウザタイプの独自プラットフォームは、トレーダーからも非常に高評価です。
スマホアプリのほうも、パソコンと同様の機能性・操作性を実現しています。
足りないものと言えば経済ニュースくらいで、それ以外のスマホトレードに必要な機能は全てこのアプリ一つに搭載されています。
多少チャートの読み込みにもたつくことがありますが、時間足はティック〜月足から選択可能ですし、チャート種別はローソク足・ライン・エリアなど6種類、描画ツール20種類・テクニカル57種類を搭載しているので、画面の大きいスマホであれば十分に分析ツールとして利用可能です。
また、経済カレンダーもスマホアプリにしてはなかなか秀逸で、日本語対応で見やすく情報量もあります。
スキャルピング・自動売買・MT4・MT5にこだわりのないスマホトレーダーには、iFOREXのスマホアプリはおすすめです。
Exness|情報収集・資金管理にも特化したアプリ
Exnessはキャンペーンを開催しないため日本での知名度は低いものの、なんとレバレッジ無制限で取引できる業界でも異彩を放つハイスペック業者。
口座タイプは用途やトレードスタイルに合わせてスタンダード口座・ロースプレッド口座・ゼロ口座・プロ口座の4つから選択可能、トレードツールもMT4・MT5から選択可能です。
独自スマホアプリでは、センスの良い画面で複数口座を一括管理しながらトレードができます。
特に注文画面はチャートと取引ボタンが表示されており利便性が高く、タブで複数の注文画面を管理できるので、銘柄の切り替えもワンタップで可能。
時間足は1分〜日足、チャート種別はローソク・バー・ラインの3種類から選択できますが、テクニカルや描画ツールを搭載していません。
Exnessの独自スマホアプリは、もっぱら外出先での緊急トレードと入出金メインで利用し、MT4・MT5アプリとの併用がおすすめです。
easyMarkets|独自機能を多数搭載したスマートなアプリ
トレード | 入出金 | 取引履歴 | レート |
チャート | テクニカル | 描画ツール | アラート |
自動売買 | カレンダー | ニュース | 日本語 |
easyMarketsでは、MT4・MT5・独自プラットフォームの3種類からトレードツールを選択できます。
独自プラットフォームには、easyMarketsだけの3つの機能が搭載されており、他社とは一味違ったトレード体験が可能です。
- easyTrade:FXとバイナリーオプションを組み合わせた取引
- フリーズレート:3秒間だけ表示レートを固定できる機能
- dealCancellation:損失ゼロでポジションを取消できる機能
独自スマホアプリも上記3つの機能のほか、価格アラート・経済カレンダー・経済
ニュースなど、トレードアプリに必要な基本機能は全て搭載しています。
描画ツールは搭載していませんが、チャートは本格的なテクニカルを多数搭載したTradingViewを採用。
チャート種別はローソク足・ライン・エリアなど6種類、時間足は1分足〜月足から選択できます。
easyMarketsは、やはり他社にはない機能を搭載した独自プラットフォームでの取引が魅力的です。
IFC Markets|NetTradeX口座専用トレードアプリ
IFC Marketsでは、カスタマイズ性の高い独自プラットフォーム NetTradeX で取引できます。
このNetTradeXがユニークなのは、好きな銘柄を複数選択して自由にポートフォリオを作成できる「合併商品」と呼ばれる取引ができるところ。
ただし、合併商品が作成できるのはパソコン版(Windows)のみで、スマホアプリには対応していません。
また、入出金などの機能は一切付いておらず、完全にトレードメインのアプリです。
デザインもスマートではなく、どちらかというと一昔前の国内FX業者のスマホアプリのようなので、初心者の人はとっつきにくいかと思います。
IFC MarketsではMT4・MT5を使った取引もできますが、MT4・MT5口座の最低入金額は10万円以上と高額です。
そのため、資金の少ない人は最低入金額100円以上のNetTradeX口座を使うほかありません。
とはいえ、動作はスムーズですし直感的に操作できるアプリなので、すぐに慣れると思います。
何よりテクニカル26種類・描画ツール11種類を搭載しているので、海外FX業者の独自スマホアプリの中でも機能性はトップクラスです。
FxPro|Edge口座専用トレードアプリ
FxProは、トレードツール・取扱銘柄・対応口座通貨の種類が業界トップレベルの優良業者。
トレードツールは、MT4・MT5・cTrader・独自プラットフォーム Edge の4種類から選択できます。
Edge専用のスマホアプリは非常に洗練されたデザインで、誰でもスムーズに取引できるよう工夫されています。
また、このアプリではEdge口座だけでなくMT4・MT5・cTrader口座も一括管理可能です。
チャートはとても見やすくクイックトレードも可能ですが、テクニカル・描画ツールは搭載されていません。
唯一経済カレンダーがあるのみで、価格アラートや経済ニュースなどもなく、機能は必要最低限に絞られています。
外出先でサクッと取引するだけなら十分ですが、スキル・トレードスタイルをもう一段階ステップアップしたい人は、MT4・MT5・cTraderに切り替えたほうが良いでしょう。
FBS|初心者向けのプロモーションアプリ
FBSのトレードツールはMT4・MT5の2種類ですが、プロモーション専用スマホアプリもリリースされています。
このアプリでは、ボーナス口座・リアル口座・デモ口座の3種類を作成でき、ボーナス口座はクイックスタートボーナス1万円、リアル口座は取引キャッシュバックがもらえます。
ボーナス口座では、チュートリアルをクリア後すぐにクイックスタートボーナス1万円が付与されるため入金不要です。
ただし、このボーナスを使った取引には72時間のタイムリミットがあるので注意してください。
また、このボーナスで稼いだ利益を出金・資金移動するには、リアル口座を作成して入金と一定取引が必要です。
リアル口座でもらえる取引キャッシュバックも、USD/JPYの場合は1ロットあたり2ドルとなかなか厳しい条件です。
アプリ自体はとても使いやすいのですが、描画ツール・アラート機能・経済カレンダー・経済ニュースといった機能は搭載されていません。
時間足は1分足〜月足まで選択可能ですが、チャートタイプはティックとローソク足の2種類のみ、テクニカルも移動平均線とボリンジャーバンドの2種類のみです。
初心者向けのアプリなので、リアル口座でクイックスタートボーナスの利益出金要件をクリアしたら、早めにMT4・MT5に移行したほうが良いでしょう。
HFM(HotForex)|レートチェック・資金管理メインのアプリ
先程のXM Tradingと同じように、HFM(HotForex)もMT4・MT5アプリ以外に独自スマホアプリをリリースしています。
しかし、このアプリにはトレード機能が搭載されていないので注意してください。
HotForexのように独自スマホアプリはリリースしていても、アプリ上で直接トレードができない業者は結構あります。
また、HotForexの独自スマホアプリはチャート機能も簡易的です。
時間足は1分足〜月足を選択できますが、テクニカルはVolume・RSI・MACDの3種類のみ、チャート種別もローソク・バー・ラインの3種類のみで、描画ツール・価格アラートなどは搭載されていません。
経済ニュースも英語配信のみなので、用途はレートチェックと入出金がメインとなります。
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