Bybit(バイビット)では、メインアカウントと別のメールアドレスを使えば簡単に複数アカウントが作成できますが、公式では推奨されていないため、サブアカウントの作成をおすすめします。今回は、Bybitのサブアカウントの作成方法や注意点を解説します。
- Bybitの複数アカウントの作成方法とリスク
- Bybitのサブアカウントの作成方法
- 複数アカウントを運用するその他の方法
仮想通貨取引所Bybitの概要
Bybitは仮想通貨取引所の中でも世界トップレベルの規模の登録ユーザーを抱えた海外の仮想通貨取引所です。
- 取扱い銘柄が170種類以上で取引環境も充実
- ステーキングやレンディングなどさまざまな資産運用サービスが便利
- レバレッジ倍率最大100倍で少ない証拠金でも大きく稼げるチャンスがある
- 日本語対応で安心して利用できる
Bybitは、海外の仮想通貨取引所でありながら日本語にも完全に対応しているため、日本人のユーザーからも使いやすいと人気が高いです。
仮想通貨取引所としての取引ボリュームは世界的にも2番目の大きさなので、取引が安定しており安心して利用できます。
さらには、Bybitではローンチパッドやステーキングなど幅広い資産運用サービスの提供も行っているため、取引以外にも非常に便利な仮想通貨取引所です。
Bybitの複数アカウントとは?
Bybit複数アカウントとは、同一人物が複数のメールアドレスや電話番号を使って、複数のアカウントを作成することを指します。
Bybitでは、メールアドレスまたは電話番号と任意のパスワードさえあれば誰でも新規口座開設が可能なため、未登録のメールアドレスや電話番号を用意するだけで、簡単に複数アカウントを作成できてしまいます。
特に、複数のメールアドレスは比較的簡単に取得できるため、Bybitで複数アカウントを作成する際に利用されるケースが多いようです。
しかし、Bybit利用規約では本人確認手続きを申請できるアカウントは、1人あたり1アカウントと定められているため、実質的に複数アカウントは禁止されています。複数アカウントの運用は、リスクを伴う行為であることを認識しておきましょう。
Bybitのサブアカウントとの違い
Bybitでは、メインアカウントを使い分けるためのサブアカウント機能を提供しています。
サブアカウントは、メインアカウントに紐付けられたもう一つのアカウントとして作成でき、別々の口座での資産管理や取引を実現します。
複数アカウントは別々のメールアドレスや電話番号に紐付けられる独立したアカウントですが、サブアカウントはあくまでも親アカウントに紐付いた子アカウントという位置付けです。
Bybitの複数アカウントを推奨しない理由
Bybitでの複数アカウントの作成は口座開設によるアカウント作成はできますが、基本的に推奨できる行為ではありません。
Bybitで複数アカウントの作成が推奨されない理由は以下のとおりです。
本人確認(KYC)ができない
Bybitでは、2022年から本人確認(KYC)手続きがすべてのアカウントに対して義務化されました。
本人確認手続きでは、顔写真などと合わせて本人確認書類の提示が必要です。
複数アカウントを作成した場合は、同一人物での本人確認書類や顔写真を提出することになるため本人確認手続きが承認されません。
Bybitでは、本人確認手続きが完了しないと、取引や資産運用などのサービスが大幅に制限されるため、仮想通貨取引所として満足に利用することも難しいです。
そのため、そもそも本人確認手続きができない複数アカウントの作成は、Bybitで仮想通貨取引所としてのサービスを満足に受けられないため、ほとんど行う理由がないと言って良いでしょう。
複数アカウントでは特典を受け取れない
Bybitでは、新規口座開設するときに招待コードを入力して口座開設することでオトクな特典を受け取れます。
しかし、Bybitでは複数アカウント作成による特典の受け取りはできません。
特典を受け取ろうとしても複数アカウント作成の場合には、ボーナス受け取りができなかったり、受け取ったボーナスの没収されてしまいます。
Bybitでボーナス特典を受け取れるのは、1人あたり1アカウントということは覚えておきましょう。
自己アフィリエイトができない
Bybitでは、招待プログラムなどの招待制度に加えて、申請して承認されるとアフィリエイトプログラムの利用ができます。
しかし、Bybitのアフィリエイトプログラムの規定では、明確に自己アフィリエイトが禁止されています。
自己アフィリエイトができるプログラムとできないプログラムがありますが、Bybitの紹介コードでは自己アフィリエイトはできません。
https://www.bybit.com/ja-jp/recommended-info/content/bybit-no-demerit-reward-blt9dc565eecd84e79c/
そのため、自己アフィリエイト自体が推奨されません。
知らなかったでは済まされない行為になってしまうため、複数アカウント作成による自己アフィリエイトを考えている方は避けた方がいいでしょう。
Bybitの複数アカウントの作成手順
Bybitでの複数アカウントは推奨されませんが、それでも作成したい方は以下の手順で作成することができます。
まずはBybitの公式サイトにアクセスして「登録」から新規口座開設ページを表示しましょう。
口座開設ページでは、メールアドレスや電話番号と任意のパスワードの入力が必要です。
すでにメインアカウントで口座開設しているメールアドレスや電話番号は使用できないため、他のメールアドレスや電話番号を入力します。
そのまま、口座開設をタップするとBybitでの複数アカウントは作成完了です。
Bybitのサブアカウントの作成メリット
続いて、Bybitのサブアカウントの作成メリットをご紹介します。
取引戦略に応じてアカウントを使い分けられる
Bybitでは、それぞれのアカウントを分けて管理したい方のためにサブアカウントの作成に対応しています。
取引戦略や目的などによってアカウントや口座を複数持っておきたい方も多くいます。
同じBybit内でのサービスを別々のアカウントで利用できるサブアカウントは、1つの親アカウントあたり最大で20個作成が可能です。
20個もサブアカウントを作成して管理できるため、ほとんどの場合で十分のアカウントを準備できます。
振替手数料がかからない
サブアカウントとの資金移動はメインアカウントとの入出金手続きではなく、振替手続きで行われます。
そのため、入出金手続きよりも簡単に資金の移動が可能です。
さらには、振替手続きは毎回無料で行えるため、無駄なコストもかかりません。
頻繁に資金移動が必要な場合でも、Bybitのサブアカウントを利用すればストレスなくスムーズに利用できるでしょう。
Bybitのサブアカウントの注意点
Bybitのサブアカウントの注意点を紹介します。
サブアカウントには直接入金できない
Bybitでは、サブアカウントへの資金移動は振替手続きで手数料なく行えますが、ほかの仮想通貨取引所やウォレットからサブアカウントに直接入金することはできません。
そのため、サブアカウントへの入金の場合には、一度親アカウントを介して行う必要があるという点には注意しましょう。
サブアカウント同士の振替はできない
Bybitでは、サブアカウントに直接入金はできない以外にも、サブアカウント同士での資金移動も直接振替手続きすることはできません。
サブアカウント同士の資金移動をする場合には、出金したいサブアカウントから一度親アカウントに振替をして、入金したいサブアカウントに再度親アカウントから振替する必要があります。
振替手続き自体は通常であればすぐに完了するため、そこまでストレスに感じることはないですが、サブアカウント同士で資金移動する頻度が多い方にとっては、毎回親アカウントを介して振替する必要がある点は面倒に感じる方もいるでしょう。
サブアカウントを削除すると復元できない
サブアカウントは作成したあとに削除することもできますが、一度削除してしまったサブアカウントは復元することができません。
サブアカウントを削除する前に資金を親アカウントに移す必要があるため、サブアカウント削除によって仮想通貨を失うことはありません。
しかし、取引履歴などの記録はすべてなくなってしまうためサブアカウント削除には注意が必要です。
あとで取引履歴などを確認したい可能性がある場合には、サブアカウントの削除は慎重に行うようにしましょう。
Bybitのサブアカウントの作成手順
まずは、Bybitの公式サイトにアクセスしてログインしましょう。
ログインは、親アカウントで登録したメールアドレスやパスワードで行いましょう。
サブアカウントの作成は、マイページのアカウント表示のなかの「アカウントの作成/切替」を選択しましょう。
「アカウントの作成/切替」を選択したあとに「作成」を選択するとサブアカウントの作成ページにアクセスできます。
サブアカウントの作成では、アカウント口座の種類を選択できます。
「総合取引アカウント」と「標準アカウント」の2種類から選択できます。
総合取引アカウントでは、1つの口座で分離マージンモード、クロスマージンモードおよびポートフォリオマージンモードのすべてに対応します。
また、レバレッジ取引での含み益もレバレッジ取引の証拠金として利用できるというメリットがあります。
標準アカウントでは、現物取引とレバレッジ取引を個別に管理するアカウントです。
アカウントの種類を選択したあとはログインするためのログインIDとパスワードを入力しましょう。
また、サブアカウントのニックネームも記載しておくことで口座振替するときにわかりやすくなります。
ログインIDとパスワードを入力して「確定」を選択するとサブアカウントの作成が完了します。
他の仮想通貨取引所による複数アカウントもおすすめ
複数のアカウントで仮想通貨取引をする場合に、Bybit以外の仮想通貨取引所でも問題ないのであれば、Bybitのサブアカウントではなく他の仮想通貨取引所で新規口座開設する方法もおすすめです。
Bybitは、世界的にも規模の大きい仮想通貨取引所なので、取り扱い銘柄数もサービスの豊富さなどで不満を感じることはほとんどありません。
しかし、マイナーなアルトコインである「草コイン」などを取引したい場合に、Bybitに取引したい草コインが上場していないこともあります。
そのため、幅広い仮想通貨を取引するためにもbitgetやkucoinなどほかの主要な海外の仮想通貨取引所での新規口座開設がおすすめです。
Bybit以外の主要な海外の仮想通貨取引所一例
まとめ
今回は、Bybitでの複数アカウントやサブアカウントの作成方法、そのメリットと注意点について解説しました。
Bybitでの複数アカウント作成は規約違反であり、アカウント凍結のリスクがあります。そのため、推奨されていません。
取引戦略ごとに口座を分けたい場合は、Bybitのサブアカウントを活用すると良いでしょう。サブアカウントは公式サービスで、安全に口座管理が可能です。ただし、サブアカウントへの入金は親アカウントを介して行い、サブアカウント間の資金移動も親アカウントを介す必要があります。
また、他の仮想通貨取引所での口座開設も検討してください。bitgetやkucoinなどでは、Bybitに上場していない銘柄の取引が可能で、Bybitにトラブルがあった場合でも安心して取引を続けられます。
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