Bybit(バイビット)では、新規上場前の仮想通貨プロジェクトのトークンを購入できる「ローンチパッド」というサービスを提供しています。ローンチパッドを利用することで、新規上場時に大きな利益を得るチャンスがあります。
今回は、Bybitのローンチパッドの概要や実際の参加方法、注意点について詳しく解説します。
- Bybitのローンチパッドの概要や実際の参加方法
- 価格変動のリスクを抑えて抽選方式でも問題ない方はUSDTでの参加がおすすめ
- 価格変動リスクを許容できる方はMNTトークンでの参加がおすすめ
- ローンチパッドを利用することで新規上場のタイミングで大きな利益を期待できる
- ローンチパッドの計測方法によって資金力が大きく影響する
- 価格がかならず上昇するわけではないので、リスク許容度に応じての参加が望ましい
Bybitのローンチパッドとは?
Bybitのローンチパッドは、新規上場する仮想通貨を上場前の価格で購入できるサービスの1つです。
ローンチパッドを利用することで、上場前の価格で仮想通貨を購入できるため、安価に仕込むことができ、新規上場時の大きな価格上昇の恩恵を受けやすくなります。
分散型金融(DeFi)にもさまざまなローンチパッドプラットフォームがありますが、Bybitのローンチパッドでは、事前にBybit内で審査を通過した仮想通貨のみを取り扱っています。
そのため、詐欺プロジェクトや信用の低い仮想通貨を購入するリスクを回避でき、安心して利用できます。
Bybitのローンチパッドの過去事例
続いて、Bybitが過去に実施したローンチパッドの事例をご紹介します。
LFT
LFTトークンは、Bybitのローンチパッドで0.03USDTの価格で販売されました。販売後、新規上場時には価格が約0.58ドルまで上昇しました。仮にローンチパッドでLFTトークンを購入していた場合、価格は購入時の約20倍まで上昇したことになります。
しかし、その後LFTトークンの価格は下落し、2024年8月時点では0.026ドル周辺で推移しています。
PBUX
PBUXは、Bybitのローンチパッドで0.075USDTの価格で販売されました。新規上場時には価格が約0.62ドルまで上昇し、ローンチパッドでの販売価格から約10倍以上の上昇を見せました。
しかし、その後価格は下落し、2024年8月時点では0.038ドル周辺で推移しています。
FLT
FLTトークンは、Bybitのローンチパッドで0.05USDTの価格で販売されました。新規上場後、FLTトークンは約1.5ドルまで価格を上昇させ、ローンチパッドで購入していた場合、約300倍の価格上昇を実現しました。この結果、FLTトークンはBybitのローンチパッドで取り扱われた銘柄の中でも、上位の価格上昇を果たしたことになります。
しかし、その後FLTトークンの価格は下落し、2024年8月時点では0.17ドル周辺で推移しています。
Bybitのローンチパッドの参加条件
Bybitのローンチパッドに参加する条件について解説します。
本人確認(レベル1)を完了する
Bybitのローンチパッドに参加するためには、本人確認を完了する必要があります。Bybitの本人確認手続きにはレベル1とレベル2がありますが、ローンチパッドに参加するためには、レベル1の本人確認を完了するだけで十分です。
そのため、ローンチパッドに参加する前に、事前に本人確認手続きを済ませておきましょう。運転免許証などの身分証明書とスマホがあれば、簡単に本人確認手続きを行えます。
コミットトークンの最低基準額を満たす
Bybitのローンチパッドに参加するためには、任意の仮想通貨をBybitのローンチパッドに預け入れる(コミットトークン)ことが必要です。預け入れた仮想通貨の金額が多いほど、ローンチパッドで販売される仮想通貨の購入割り当て量が増えます。
逆に、ローンチパッドのコミットトークンの最低基準額以下の仮想通貨しか保有していない場合は、ローンチパッドに参加できませんので注意が必要です。
2024年8月時点でコミットトークンとして利用できる仮想通貨は、「USDT」と「MNT」の2種類です。以前はBITトークンが利用されていましたが、現在ではBybitのリブランディングに伴い、MNTトークンに置き換わっています。
USDTとMNTどちらがおすすめ?
ローンチパッドに参加するためには、USDTとMNTどちらかを保有する必要があります。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
USDTの特徴
USDTは、仮想通貨市場で最大規模のステーブルコインであり、その価格は基本的に米ドルと1:1で一致するように設計されています。時価総額が最も大きいステーブルコインであるため、安心感が大きいことが特徴です。
USDTはビットコインなどのように価格変動のリスクがほとんどないため、Bybitのローンチパッドに預け入れている間に資産価値が変動してほしくない場合には、USDTの預け入れがおすすめです。実際、Bybitのローンチパッドで預け入れられる仮想通貨として、USDTの利用割合が大きいです。
ただし、USDTを預け入れた場合、ローンチパッドへの参加権は抽選方式となります。そのため、人気のあるプロジェクトでは、当選できない可能性もありますので注意が必要です。
MNTの特徴
MNTトークンは、Bybitのサービス内でユーティリティトークンとして利用されている仮想通貨であり、独自のネットワークも構築しているため、DeFiサービスの提供も行われています。
BybitのローンチパッドでUSDTを預け入れると、価格変動リスクを抑えてローンチパッドに参加できますが、USDTの預け入れ割合が大きいため、期待したほどの購入割り当てが得られないことがあります。また、USDTは抽選方式のため、人気プロジェクトの場合には落選する可能性もあります。
一方、MNTトークンであれば、預け入れた時点で仮想通貨を購入する権利が確約されます。つまり、MNTトークンを利用すれば確実にローンチパッドの仮想通貨を購入できる仕組みです。
そのため、価格変動リスクを許容できる方には、USDTではなくMNTトークンをローンチパッドに預け入れることがおすすめです。
Bybitのローンチパッドの主な流れ
続いて、Bybitのローンチパッドの大まかな流れをご紹介します。
STEP1:計測期間
まずはじめにBybitのローンチパッドでプロジェクトの進行を確認したら、計測期間にUSDTもしくはMNTトークンを預け入れる必要があります。
日次平均での計測になるため、計測期間のはじめに多くの資金を預け入れた方が仮想通貨を受け取れる割り当ても多くなります。
STEP2:コミット期間
計測期間が終了すると日次平均の金額によってローンチパッドで購入できる仮想通貨の数量が計算されます。
MNTトークンであれば購入する権利が確約されているため実際に購入する数量を指定します。
USDTの場合には、抽選方式になるため抽選に当選すると仮想通貨が配布されます。
STEP3:配布期間
コミット期間や抽選期間が終わると、コミット数量や抽選結果に応じた仮想通貨が自動的に配布されます。
配布される仮想通貨は、直接配布されて新規上場のタイミングを迎えればいつでも売却可能です。
抽選方式で落選した場合には預け入れたUSDTは全額返却されます。
Bybitのローンチパッドの実施手順
ここでは、実際のローンチパッドの実施手順をご紹介します。
Bybitの口座開設・本人確認を済ませる
Bybitでボーナス特典を受け取るためには、Bybitで新規口座開設をする必要があります。
Bybitの公式サイト、もしくは公式アプリの「アカウント登録」から口座開設しましょう。
Bybitの公式アプリはこちら
新規口座開設では、メールアドレスとパスワードを設定するだけで簡単に行えますを
また、Bybitでは、口座を新規で開設するユーザー向けに招待コードを利用した口座開設特典があります。
そのため、Bybitでの口座開設を申請する画面で、招待コード「57973」の入力をしましょう。
招待コードを使用しての新規口座開設の手順などは以下の記事を参考にしてみてください。
招待コードでの口座開設記事はこちら
Bybitでは、本人確認(KYC)手続きを完了させることで、すべてのサービスを制限なく利用できるようになります。
そのため、Bybitでの口座開設が完了したあとは、そのまま本人確認(KYC)手続きも行いましょう。
本人確認をまだしていない場合は、アプリホーム画面に本人確認を促すメッセージが表示されるため、「今すぐ認証」をタップしましょう。
もし、表示されていない場合は、アカウント画面から「本人確認(KYC)」を選択しましょう。
「本人確認を行う」をタップすると本人確認手続きが開始されます。
最初に、居住地と提出する身分証明書を選択する画面が表示されるため、「日本」に設定して、提出する身分証明書の種類を選択しましょう。
再度居住地を確認されるため、「その他」を選択します。
次に提出する身分証明書と自分の顔写真の撮影が開始されます。
ピンボケなどしないように写真を撮影してBybitに提出しましょう。
身分証明書を提出するとBybitの運営にて本人確認手続きが行われ、無事に認証されると本人確認手続きが完了します
Bybitに仮想通貨を入金する
口座開設と本人確認手続きが完了したら、流動性マイニングで実際に運用するための資金をBybitに送金する必要があります。
Bybitは日本円を銀行口座から直接入金できないため、仮想通貨を国内の仮想通貨取引所から送金する方法と、Bybitのクレジットカード入金で入金する方法のどちらかで対応しましょう。
国内の仮想通貨取引所から送金する場合には、送金手数料が安く、送金速度が速い「リップル(XRP)」などを利用しましょう。
クレジットカード入金は初心者の方でも簡単にBybitに入金できますが、クレジットカードブランドが「Mastercard」「VISA」「JCB」に限定されてしまう点には注意が必要です。
銘柄を決めてローンチパッドに参加
Bybitのマイページにログインして、ホーム画面の「その他」から「ローンチパッド」をタップするとローンチパッドの画面にアクセスできます。
ローンチパッドが開催されていれば開催中の銘柄を確認できます。
常にローンチパッドが開催されているわけではないため、Bybit公式のSNSアカウントなどから最新の情報を集めるといいでしょう。
計測期間中USDT/MNTを保有し続ける
ローンチパッドが開催されれば、計測期間中にUSDTもしくはMNTトークンを預け入れることでローンチパッドで購入できる割り当てを増やしたり抽選確率を上げることができます。
なるべく早く参加することで少額でも効率よく割り当てを確保できます。
計測は日次平均での金額で行われるため、できるだけ長い期間で多くの資金を預け入れるといいでしょう。
コミット/抽選に参加
計測期間が終わると計測結果を集計して、コミットでの割り当てや抽選結果が発表されます。
USDTで参加した場合には、抽選に外れてしまうことがある点はしっかり覚えておきましょう。
トークンを受け取る
最後にローンチパッドでのトークンが直接アカウントの口座に振り込まれます。
もし、USDTで参加していた場合で当選しなかった場合には、USDTも返還されます。
Bybitのローンチパッドの注意点
Bybitのローンチパッドの注意点は以下の通りです。
- 新規上場トークンは必ず値上がりするわけではない
- 資金量とトークンの割り当ては比例する
- トークンが上場したら素早く売却する
- SNSで最新情報をウォッチする
それぞれの注意点について、詳しく解説します。
新規上場トークンは必ず値上がりするわけではない
ローンチパッドで販売される新規上場トークンは、その後の上場タイミングで爆発的な価格上昇が期待されます。実際、過去には多くの仮想通貨銘柄がBybitのローンチパッドで販売され、新規上場時に大きく価格が上昇したケースもいくつもあります。
しかし、新規上場のタイミングで価格が上昇しやすいとはいえ、必ず価格が上昇するわけではありません。事前に期待されている仮想通貨銘柄であれば価格上昇の見込みが高いですが、すべての仮想通貨銘柄が注目されているわけではないことに注意が必要です。
そのため、ローンチパッドでの投資においても、リスクを無視した過度な投資は避ける方が無難です。
資金量とトークンの割り当ては比例する
Bybitのローンチパッドでは、預け入れた仮想通貨の金額と期間に応じて、実際に購入できる割り当てが計算されます。預け入れる資金が多ければ多いほど有利になり、逆に資金が少ないと、ローンチパッドで購入できる仮想通貨も少なくなります。
そのため、少ない資金でローンチパッドに参加しても、期待していたほどの利益を得られない場合があるので注意が必要です。もし預け入れる仮想通貨が少ない場合は、USDTではなくMNTトークンを預け入れるなど、工夫することでより有利に参加できるでしょう。
トークンが上場したら素早く売却する
ローンチパッドで購入した仮想通貨が新規上場のタイミングで大きく価格を上昇させても、その価格が維持されるわけではありません。さらに価格が上昇する可能性もありますが、逆に価格が下落する可能性もあります。
最悪の場合、大きく価格が上昇した後に、ローンチパッドでの販売価格を下回るほどの下落が起こることもあります。そのため、ローンチパッドで購入した仮想通貨は、よほどの注目銘柄でない限り、一定以上の価格上昇をしたタイミングで素早く売却することも有効な手法です。
SNSで最新情報をウォッチする
ローンチパッドは常に開催されているわけではなく、不定期で開催されます。ローンチパッドの計測方法の仕様上、より多くの割り当てを獲得したい場合は、計測期間の最初から多くの資金を預け入れる方が有利です。
そのため、ローンチパッドに関する最新情報をできるだけ早く入手することが非常に重要です。Bybitのローンチパッドに関する最新情報は、X(旧Twitter)などのSNSで確認できます。BybitのSNSをフォローし、ローンチパッドに関する情報を早めに入手するように心がけましょう。
Bybitのローンチパッドに関するよくある質問
最後に、Bybitのローンチパッドに関するよくある質問をご紹介します。
Bybitのローンチパッドとはなんですか?
Bybitのローンチパッドは、新規上場前の仮想通貨を購入できるサービスです。
仮想通貨は、新規上場のタイミングで大きく価格上昇する可能性があるため、新規上場前にローンチパッドで購入することで大きな利益を見込めます。
また、Bybitのローンチパッドで取り扱われるプロジェクトは、事前にBybit運営による審査に合格したものに限られるため一定以上の安心感があります。
Bybitのローンチパッドは、USDTもしくはMNTトークンがあれば参加できるため初心者の方にもわかりやすいです。
Bybitのローンチパッドにリスクはありますか?
Bybitのローンチパッドで取り扱われる仮想通貨は、必ず価格上昇が確約されているわけではありません。
そのため、ローンチパッドで購入して新規上場を迎えたあとに、購入価格よりも下落するリスクがあります。
また、MNTトークンを預け入れる場合には、MNTトークン自体の価格変動リスクにも注意が必要です。
必ず自分が許容できるリスクの範囲内でローンチパッドに参加するようにしましょう。
ローンチパッドとローンチプールの違いは何ですか?
ローンチパッドは、MNTトークンをコミットして購入もしくはUSDTをコミットして抽選結果に応じて配布されます。
ローンチプールもローンチパッドに似ていますが、ローンチプールはMNTトークンやUSDTの預け入れに対しての数量で配布されるサービスです。
ローンチパッドは実際に仮想通貨を購入するのに対して、ローンチプールは配布されるという点で異なります。
Bybitのローンチパッドは何の銘柄を保有する必要がありますか?
Bybitのローンチパッドは、USDTもしくはMNTトークンを保有すれば誰でも参加できます。
価格変動リスクに不安があり、抽選方式でも構わないのであればUSDTを利用するといいでしょう。
また、人気プロジェクトでは抽選の当選確率も低下するため、価格変動リスクを許容できる方はMNTトークンをコミットしてローンチパッドに参加すると効率よく仮想通貨を手に入れられます。
最新のローンチパッド銘柄はどこで確認できますか?
ローンチパッドのページにアクセスすることで最新のローンチパッド銘柄を確認できます。
しかし、ローンチパッドは常に開催されているわけではないので、最新の情報はBybitのSNSアカウントから入手するようにしましょう。
まとめ
今回はBybitのローンチパッドの概要や実際の利用方法、注意点などについてまとめて開設しました。
Bybitのローンチパッドを利用して上場前の仮想通貨を安く購入することで、新規上場の価格上昇で大きな利益が見込めます。
ローンチパッドに参加するためには、USDTもしくはMNTトークンを保有してBybitに預け入れましょう。
USDTであればステーブルコインなので価格変動リスクを心配する必要なく預け入れられますが、抽選方式なので、実際に購入できるかはわかりません。
MNTトークンであれば、ローンチパッドでのトークン購入が確約されているため、MNTトークンの価格変動リスクを許容できる場合には、MNTトークンを預け入れるといいでしょう。
また、ローンチパッドでは、新規上場のタイミングで大きな利益が見込めますが、場合によっては購入価格よりも価格が下落することもあります。
そのため、自分のリスク許容度に応じた戦略でBybitのローンチパッドを利用するといいでしょう。
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