Bybit(バイビット)ではいくつもの資産運用のサービスを提供しており、そのなかのひとつにデュアル資産投資があります。
デュアル資産投資は、特定の通貨ペアに資金を預け入れて価格の上下を予測して利益を稼ぐ運用方法です。適切に利用すれば効率よく運用利回りを受け取れますが、デュアル資産投資には注意すべき点もあります。
そこで本記事では、Bybitのデュアル資産投資についての概要や実際の運用方法などについて解説します。
- Bybitのデュアル資産投資は価格の上下を予測しながら運用利回りを受け取れる資産運用サービス
- デュアル資産投資では最短1日の投資期間で最大400%の利率で運用できる
- デュアル資産投資は価格の上下に関係なく運用利回りを受け取れる
- 一度発注してしまうとキャンセルできないため注意が必要
- リターンが限定的になる場面や元本割れするリスクがある点にも注意が必要
Bybitのデュアル資産投資の概要
Bybitのデュアル資産投資は、価格予想をしながらステーキングで運用利回りを得られる資産運用サービスです。
この投資では、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨と、USDTなどのステーブルコインを組み合わせた通貨ペアが設定されています。
投資期間は1日、3日、5日、42日のいずれかから選ぶことができます。
また、価格予想が的中すると、運用利回りが400%を超える通貨ペアも存在するのが特徴です。
以前は「二重資産マイニング」と呼ばれていましたが、現在は「デュアル資産投資」に名称が変更されています。
デュアル資産投資の計算方法
続いて、デュアル資産投資の計算方法を、価格が上昇した場合と下落した場合に分けて解説します。
価格上昇した場合
デュアル資産投資で運用を開始してから価格が上昇したときのリターンの計算式は以下の通りです。
価格が上昇した場合というのは、『基準価格<決済価格』の場合を指します。
USDT換算の入金額×(1+利回り)=総利益
仮に1BTCが10,000ドルの場合、10,000ドルまたは1BTCを預け入れて、年利365%(日利1%)でデュアル資産投資を運用したときの翌日のリターンは次の通りです。
10,000ドル×(1+0.01)=10,100ドル
この場合、デュアル資産投資で運用した結果、最終的に支払われるのは10,100ドルになります。
最初に10,000ドルを預け入れているため、差額の100ドルが今回のデュアル資産投資で得られたリターンです。
価格下落した場合
デュアル資産投資で運用を開始してから価格が下落したときのリターンの計算式は以下の通りです。
価格が下落した場合というのは、『基準価格>決済価格』の場合を指します。
USDTではない仮想通貨で換算した入金額 ×(1+利回り)= 総利益
仮に1BTCが10,000ドルの場合、10,000ドルまたは1BTCを預け入れて、年利365%(日利1%)でデュアル資産投資を運用したときのリターンは次の通りです。
1BTC ×(1+0.01)= 1.01BTC
この場合、デュアル資産投資で運用した結果、最終的に支払われるのは1.01BTCとなります。
1BTCを預け入れた場合は、差額の0.01BTCがリターンとなります。
しかし、10,000ドル分のUSDTを預け入れた場合でも、1.01BTCで支払われるため、BTCの価格下落が大きいと、預け入れた10,000ドル分の価値を下回ることもあるため注意が必要です。
デュアル資産投資のメリット
Bybitのデュアル資産投資の主なメリットは以下の通りです。
- 高い利回りで運用できる
- 上昇・下落どちらの局面でも利回りを受け取れる
- 少額から投資ができる
それぞれのメリットについて、詳細を解説していきます。
高い利回りで運用できる
デュアル資産投資では、最大で400%を超える利回りが設定されています。
また、運用期間は最短で1日から選べるため、短期間で高い利回りを得ることが可能です。
さらに、価格予想を行うため、価格の上下を予測できれば、価格変動が小さな局面でも関係なく、短期間で効率的に高い運用利回りを受け取れます。
短期間で高い運用利回りを狙いたい方には、デュアル資産投資の活用をお勧めします。
上昇・下落どちらの局面でも利回りを受け取れる
Bybitのデュアル資産投資は、価格の変動を予想して運用利回りを得られるサービスです。
そのため、価格予想が適切であれば、価格の上昇や下落に関わらず、安定した利回りを継続して受け取ることができます。
価格の変動に影響されずに資産運用をしたい方には、デュアル資産投資の利用をお勧めします。
少額から投資ができる
デュアル資産投資では、最低預け入れ金額が少額に設定されています。
そのため、手元の資金が少ない方でも比較的参加しやすい資産運用サービスです。
少額から投資できるので、初めてデュアル資産投資を利用する場合でも、お試しで運用してみることができ、安心して始められます。
デュアル資産投資のデメリット
Bybitのデュアル資産投資のデメリットは以下の通りです。
- 元本保証されない
- 価格上昇時のリターンが限定的
- 決済時までキャンセルできない
それぞれのデメリットについて、詳細を解説します。
元本保証されない
Bybitのデュアル資産投資は、元本保証の金融サービスではないことをしっかりと理解しておく必要があります。
デュアル資産投資の「押し目買い注文」でUSDTを預けた場合でも、予測価格より価格が下落した場合には、預けたUSDTを他の仮想通貨に全額決済し、利回り分を上乗せして受け取る仕組みです。
そのため、受け取る利回り以上に価格が下落すると、元本よりも受け取る額が少なくなってしまいます。
特に、価格変動が大きい相場環境や、価格変動の激しい仮想通貨との通貨ペアでデュアル資産投資を利用する際には、注意が必要です。
価格上昇時のリターンが限定的
Bybitのデュアル資産投資では、価格が上昇した際に受け取る仮想通貨は、価格が上昇した仮想通貨ではなく、もう一方の仮想通貨になります。
例えば、ビットコインとUSDTの通貨ペアでデュアル資産投資を利用した場合、価格が上昇すると、利回りも含めてUSDTで受け取ることになります。
そのため、通貨ペアを構成する仮想通貨の価格上昇によるリターンが限定的になりやすいです。
運用利回り以上に短期的な大きな価格上昇が起きた場合、デュアル資産投資を利用しない方が結果的にリターンが大きくなる局面もあります。
決済時までキャンセルできない
Bybitのデュアル資産投資では、一度発注を行うと、決済時までキャンセルができません。
運用期間が1日などの短期間であれば問題になりにくいですが、42日などの長期間での運用の場合には注意が必要です。
途中でデュアル資産投資で運用している仮想通貨を引き出したいと思っても、キャンセルや引き出しができないため、長期間で運用する場合は計画的に利用するようにしましょう。
デュアル資産投資の始め方
続いて、デュアル資産投資の始め方を、実際のキャプチャを交えて説明します。
Bybitの口座開設・本人確認を済ませる
Bybitでボーナス特典を受け取るためには、Bybitで新規口座開設をする必要があります。
Bybitの公式サイト、もしくは公式アプリの「アカウント登録」から口座開設しましょう。
Bybitの公式アプリはこちら
新規口座開設では、メールアドレスとパスワードを設定するだけで簡単に行えますを
また、Bybitでは、口座を新規で開設するユーザー向けに招待コードを利用した口座開設特典があります。
そのため、Bybitでの口座開設を申請する画面で、招待コード「57973」の入力をしましょう。
招待コードを使用しての新規口座開設の手順などは以下の記事を参考にしてみてください。
招待コードでの口座開設記事はこちら
Bybitでは、本人確認(KYC)手続きを完了させることで、すべてのサービスを制限なく利用できるようになります。
そのため、Bybitでの口座開設が完了したあとは、そのまま本人確認(KYC)手続きも行いましょう。
本人確認をまだしていない場合は、アプリホーム画面に本人確認を促すメッセージが表示されるため、「今すぐ認証」をタップしましょう。
もし、表示されていない場合は、アカウント画面から「本人確認(KYC)」を選択しましょう。
「本人確認を行う」をタップすると本人確認手続きが開始されます。
最初に、居住地と提出する身分証明書を選択する画面が表示されるため、「日本」に設定して、提出する身分証明書の種類を選択しましょう。
再度居住地を確認されるため、「その他」を選択します。
次に提出する身分証明書と自分の顔写真の撮影が開始されます。
ピンボケなどしないように写真を撮影してBybitに提出しましょう。
身分証明書を提出するとBybitの運営にて本人確認手続きが行われ、無事に認証されると本人確認手続きが完了します
Bybitに仮想通貨を入金する
口座開設と本人確認手続きが完了したら、流動性マイニングで運用するための資金をBybitに送金する必要があります。
Bybitは日本円を銀行口座から直接入金できないため、国内の仮想通貨取引所から仮想通貨を送金する方法と、Bybitのクレジットカード入金の方法があります。
国内の仮想通貨取引所から送金する場合は、送金手数料が安く、送金速度が速い「リップル(XRP)」などを利用するのがおすすめです。
クレジットカード入金は、以下の記事で詳しく解説しているため、興味のある方は合わせてご覧ください。
デュアル資産投資の設定
Bybitに運用資金を入金したあとはデュアル資産投資の画面にアクセスしましょう。
Bybitホーム画面の「その他」から「資産運用」の項目のなかにある「デュアル資産投資」をタップするとデュアル資産投資の画面にアクセスできます。
デュアル資産投資のホーム画面では、デュアル資産投資で運用できる通貨ペアの一覧が表示されるため、自分が運用したい通貨ペアを選択しましょう。
通貨ペアを選択するときに実際の運用利回りも表示されているため一目で推定の運用利回りを確認できます。
通貨ペアを選択したら実際の運用内容の設定を行います。
まず、自分が予想するターゲット価格と運用期間を照らし合わせて、デュアル資産投資の運用手法を選択します。
次に、「押し目買い注文」と「戻り売り注文」の2種類から希望する方を選びましょう。
BTC/USDTの場合、押し目買い注文ではUSDTを預け入れ、戻り売り注文ではBTCを預け入れる必要があります。
注文画面では、価格がターゲット価格に対して上下したとき、どの仮想通貨でどれほど受け取れるかも確認できます。
デュアル資産投資では、決済後に運用利回り分も合算して払い戻される仕組みです。
最後に、注文方法と預け入れる仮想通貨の数量を入力し、「Bybitデュアル資産投資は、利回りが変動する非元本保証型商品であることを理解しています」にチェックを入れて、注文を確定させましょう。
デュアル資産投資以外の資産運用
Bybitのデュアル資産投資以外の資産運用は以下の通りです。
- ローンチパッド
- 流動性マイニング
- 積立ステーキング
それぞれの資産運用方法について、詳細を確認していきます。
ローンチパッド
Bybitのローンチパッドは、新規上場を控えた仮想通貨銘柄を、上場前の安い価格で購入できるサービスです。
仮想通貨の価格が大きく上昇するタイミングとして、新規上場の時期が挙げられますが、ローンチパッドで上場前の価格で購入することで、大きな利益を期待できます。
また、Bybitのローンチパッドは、本人確認手続きを完了させ、USDTまたはMNTトークンを保有して預け入れることで、誰でも簡単に参加できます。
上場前の仮想通貨に興味がある方には、Bybitのローンチパッドの利用をお勧めします。
ただし、ローンチパッドは常に開催されているわけではないため、最新情報はBybit公式のSNSなどで確認しましょう。
流動性マイニング
Bybitでは、流動性マイニングプールに仮想通貨を預け入れることで運用利回りを得られる、流動性マイニングのサービスも提供しています。
流動性マイニングでは、仮想通貨を流動性マイニングプールに預け入れ、Bybit上での取引に活用してもらうことで、取引手数料の一部を報酬として受け取る仕組みです。
Bybitの流動性マイニングは、通貨ペアの両方、もしくはどちらか一方のみでの預け入れが可能で、引き出しも同様に、両方または一方のみで受け取れるため、自由度の高い設計になっています。
さらに、Bybitではレバレッジをかけて流動性マイニングを行うことができるため、他のプラットフォームよりも効率よく、高利回りで運用できるでしょう。
流動性マイニングでは、預け入れ後も24時間365日いつでも引き出しが可能です。手元に資金がある場合、一度お試しで利用してみると良いでしょう。
積立ステーキング
Bybitでは、積立ステーキングを利用して、ステーキング報酬を毎日受け取ることができます。
Bybitのステーキングには、積立ステーキングと定期ステーキングがありますが、積立ステーキングは対象となる仮想通貨の種類が多く、預け入れ後いつでも引き出せる点が特徴です。
また、ステーキング報酬は毎日朝9時に支払われるため、安定した運用利回りを得られます。
特に、USDTなどのステーブルコインを使用すれば、価格変動リスクを抑えた元本保証で運用できるため、元本保証で運用したい方にはBybitの積立ステーキングがおすすめです。
まとめ
今回は、Bybitの資産運用サービスのひとつであるデュアル資産投資についてまとめて解説しました。
デュアル資産投資は、資金を預け入れて価格の上下を予測し、運用利回りを得られる資産運用サービスです。
価格の上下どちらの動きにも対応できるため、さまざまな相場環境でも効率的に運用できます。
また、デュアル資産投資では、最高利回りが400%を超える通貨ペアが存在するだけでなく、少額からの運用にも対応しているため、幅広い人にとって利用しやすいサービスです。
しかし、一度発注するとキャンセルができない点や、大きな価格下落局面では元本割れのリスクがある点には注意が必要です。
デュアル資産投資のリスクをしっかり把握したうえで、利用するようにしましょう。
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