海外FX Wikiでは、海外FXを利用したことのある全国の男女482人を対象にアンケートを実施し、「取引環境が優れていると思う海外FX業者」を調査しました。
海外FXの取引口座にはさまざまなタイプが存在しますが、調査対象は基本的に各社がリリースしている中上級者向け口座です。
この中上級者向け口座は基本的にボーナスは対象外(一部の業者/口座を除く)なので、このアンケート結果は基本的に純粋な取引環境の優劣で評価されています。
<調査概要>
- 調査内容:取引環境が優れていると思う海外FX業者
- 調査期間:2022年11月25〜2022年12月1日
- 調査対象:海外FXで取引したことがある全国の男女482人
- 調査機関:株式会社RUNWAYS
<調査結果>
- 一番人気はXM Tradingの新口座「KIWAMI口座」
- 最も重視しているのは「取引コストの安さ」
- 「少額取引のしやすさ」はあまり重視していない
一番人気はXM Tradingの新口座「KIWAMI口座」
最も人気だったのは、XM Tradingの新口座「KIWAMI口座」の33.4%です。このKIWAMI口座は2022年10月にリリースされたばかりの新口座で、スプレッドが狭い中上級者向けに口座にもかかわらず口座開設ボーナスも対象となっており、すでにトレーダーからは高い評価を得ています。また、2022年12月5日には新規口座開設ボーナスがこれまでの3,000円から13,000円に大幅に増額されたため、さらにこの人気に拍車がかかることが予想されます。
XM Tradingは海外FX Wikiの「海外FX業者おすすめランキング2023!人気FX会社17社を口座比較」でも総合評価第1位となっています。
2番目に人気だったのが、日本人トレーダーに長年愛され続けている老舗業者 iFOREX「スタンダード口座」の26.4%です。iFOREXの取引口座はこのスタンダード口座1種類のみですが、口座開設ボーナスや入金ボーナスがもらえることに加え、業界の変化に合わせて常に魅力的な取引環境をトレーダーに提供できるよう改良が重ねられています。
3番目に人気だったのが、同じく日本人トレーダーにお馴染み GEMFOREX「ロースプレッド口座」の23.7%です。GEMFOREXは、これまでにさまざまな口座タイプをリリースしてきましたが、このロースプレッド口座はサービス開始当初から現在に至るまで根強い人気を誇っています。ボーナス対象外ですが、あまりの人気ぶりに新規受付が制限されるときもあるほどです。
残りの業者/口座の評価はどれも僅差でしたが、TITAN FX「ブレード口座」の17.4%、HFM「ゼロスプレッド口座」の16.8%、AXIORY「ナノ口座」の16.6%は他社よりも人気です。いずれも実績の長い優良業者が自信を持っておすすめしている優れた口座タイプで、より良い条件を掲げる新興業者が参入してきても、安易なスプレッド競争に走らず安定した取引環境の維持に注力しているため、ユーザーからの信頼も厚いようです。
また、2021年以降にサービスを開始した新興業者ThreeTrader「ゼロ口座」やFocus Markets「Raw口座」なども健闘してはいますが、やはり実績が長く知名度のある業者はユーザーからの信頼も厚いため、まだそのポジションを脅かすまでには至っていないようです。
最も重視しているのは「取引コストの安さ」
アンケート結果からは、「いかに低コストで取引できるか?」が優れた取引環境かどうかを判断する上で最も重視されていることだと読み取れます。トップ3のXM Trading・iFOREX・GEMFOREXの各口座は、いずれもスプレッド・取引手数料・スワップポイントが格安です。
まず、XM Trading「KIWAMI口座」は、中上級者向け口座でありながらスプレッドが0.6pips〜(USD/JPY)と非常にタイトですし、取引手数料無料です。しかも、調査対象の口座の中で唯一スワップフリー(通貨ペアと貴金属のみ)なので、短期から長期までどのようなトレードスタイルにも適しています。
次に、iFOREX「スタンダード口座」ですが、スプレッドは1.0pips〜(USD/JPY)と少々広めながら平常時は原則固定ですし、取引手数料無料です。スワップポイントは発生しますが、この安定したスプレッドを提供できる取引環境が人気を集める理由だと考えられます。
GEMFOREX「ロースプレッド口座」は、最小0.0pipsから平均0.3pips(USD/JPY)の超タイトなスプレッドを実現している中上級者向け口座です。裁量取引専用でスワップポイントも発生しますが、こちらも取引手数料無料です。このレベルのスプレッドを提供できる業者の多くは別途取引手数料を徴収しているため、このロースプレッド口座は業界でも特殊な超低コスト口座として人気です。
ちなみに、Exness「プロ口座」、FXGT「プロ口座」、IS6FX「プロ口座」、MILTON MARKETS「エリートプラス口座」も取引手数料無料の中上級者向け口座ですが、スプレッドやストップレベルが広めだったり約定力が低かったりすることが評価を下げている要因だと考えられます。
近年、これまでになかった新しいタイプの取引口座をリリースする業者が増えており、新興業者の参入も相まってトレーダーの選択肢は年々拡大中です。
その中でもXM Trading「KIWAMI口座」の評価が最も高いのは、多くのトレーダーが求めていた理想の口座に最も近いスペックを実現しているからだと考えられます。
「少額取引のしやすさ」はあまり重視していない
また、アンケート結果からは、レバレッジ・ロスカット率・最低入金額といった「いかに少額資金で取引できるか?」という点についてはあまり重視されていないことが読み取れました。
そもそも、海外FX業者では最低取引数量0.01ロット(10万通貨)から取引できる業者
ばかりですし、最大レバレッジは数百倍、ロスカット率は20〜50%、最低入金額は数百円〜数万円など、取引スペックは少額取引を前提に設計されています。
最大レバレッジが最も高いのはExness「プロ口座」の無制限やTradersTrust「VIP口座」の3,000倍です。逆に最大レバレッジが最も低いのはTradeView「ILC口座」の100倍やMILTON MARKETS「エリートプラス口座」の200倍です。
ロスカット率が最も低いのはiFOREX「スタンダード口座」とExness「プロ口座」の0%で、TradeView「ILC口座」の100%を除けば、その他の業者も20〜50%と良心的な水準です。
最低入金額は、上位からXM Trading「KIWAMI口座」が5ドル、iFOREX「スタンダード口座」が100ドル、GEMFOREX「ロースプレッド口座」が3,000ドル、TITAN FX「ブレード口座」が200ドル、HFM「ゼロスプレッド口座」が200ドル、AXIORY「ナノ口座」が10ドル、Exness「プロ口座」が1,000ドルと、各社/各口座でバラバラです(入金方法によっても異なる)。
少額取引や資金効率の良さは海外FXの大きなメリットですが、「レバレッジの高さ」「ロスカット率の低さ」「最低入金額の低さ」とアンケートの回答数に相関関係は見られませんでした。
国内FXの最大レバレッジ25倍・ロスカット率100%(または50%、追証あり)と比べたら、海外FXの最大レバレッジ400倍〜1,000倍やロスカット率20〜50%は十分魅力的なサービスです。
もしかすると、すでに日本人トレーダーからは、これ以上のハイレバレッジ・低ロスカット率は求められていないのかもしれません。
コメント