- クレジット/デビットカードは安全性・利便性に優れた入金方法
- 口座反映は即時&カード会社の手数料は無料
- カード会社の締日の関係から出金に数週間かかる場合がある
- 業者によって利用できるカードブランドは異なる
- 海外FX業者36社のクレジット/デビットカード対応状況
- クレジット/デビットカードを使った入出金の仕組み
「海外FXに資金を入金するには時間とコストがかかるのでは?」と、不安に思っている人も多いのではないでしょうか?
現在、海外FX口座の入金方法といえば、クレジットカード・デビットカードが主流となっています。
クレジットカード・デビットカード入金の特徴は、「簡単」「スピーディー」「低コスト」です。
すでにクレジットカードまたはデビットカードを持っている人なら、口座開設さえ完了すれば即入金して取引を始められるので大変便利。
この記事では、クレジットカード・デビットカードで入金できる業者と対応カードブランドの一覧や、カード入金の仕組みと注意点について解説します。
クレジット/デビットカード入金できる海外FX業者
海外FX業者の主な入出金方法を比較
手続き | 反映時間 | コスト | |
---|---|---|---|
クレジットカード デビットカード |
超簡単 | 即時 | 無料 |
国内 銀行送金 |
簡単 | 数時間〜 翌営業日 |
銀行 振込手数料 |
海外 銀行送金 |
超面倒 | 数日〜 数週間 |
2,000〜 5,000円 |
オンライン ウォレット |
二度手間 | 即時 | サービス 手数料 |
仮想通貨 (暗号資産) |
簡単 | 即時 | マイナー 手数料 |
上記は、海外FX業者の代表的な入金方法を比較したものです。
それぞれ、「手続きの煩雑さ」「口座反映時間」「コスト(入出金手数料)」が異なります。
クレジットカード ・デビットカードはその全ての点で優れており、簡単・スピーディー・低コストで海外FX業者と入出金できます。
既にクレジットカード ・デビットカードを持っている人なら、手続きは事前にFX業者にカード情報を登録しておくだけなので簡単です。カード決済後は口座に即時反映しますし、基本的に手数料もかかりません。
ただし、業者によって利用できるブランドは異なりますし、MiltonMarketsのようにクレジット/デビットカード入金には一切対応していない業者もあります。また、手持ちのカードがFX業者への入金時のみエラーになって使えないケースもあります。
その場合は、bitwalletやSTICPAYなどのオンラインウォレットを経由することでクレジット/デビットカード入金が可能です。余計な手間や手数料が発生しますので、どうしてもという場合に利用してください。
各社のオンラインウォレット対応状況は、以下の記事をご覧ください。
海外FX業者36社|対応カードブランド一覧
FX業者 | VISA | Master Card |
JCB | AMEX | Diners |
---|---|---|---|---|---|
AximTrade | 停止中 | 停止中 | × | × | × |
AXIORY | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
Axi | × | × | × | × | × |
BigBoss | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
CXCMarkets | × | × | × | × | × |
easyMarkets | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
ExclusiveMarkets | × | 停止中 | × | × | × |
Exness | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
FBS | ◯ | × | ◯ | × | × |
FocusMarkets | ◯ | ◯ | × | × | × |
FusionMarkets | ◯ | ◯ | × | × | × |
FXDD | ◯ | × | × | × | × |
FXGT | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
FxPro | ◯ | ◯ | × | × | × |
HFM(HotForex) | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
IFCMarkets | ◯ | ◯ | × | × | × |
iFOREX | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
IronFX | ◯ | ◯ | × | × | × |
IS6FX(旧is6com) | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
LAND-FX | ◯ | ◯ | × | × | × |
MiltonMarkets | × | × | × | × | × |
MyfxMarkets | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
PUPRIME(PacificUnion) | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
ThreeTrader | 停止中 | 停止中 | 停止中 | 停止中 | × |
TITAN FX | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
TradersTrust(TTCM) | ◯ | ◯ | × | × | × |
Tradeview | ◯ | ◯ | × | × | × |
VANTAGE | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
XMTrading | ◯ | × | ◯ | × | × |
当サイトで紹介している海外FX業者のほとんどが、クレジットカード・デビットカード入金に対応しています。
基本的にVISA・MasterCardに対応している業者が多い傾向にありますが、使えるカードブランドは各社バラバラです。
JCBやその他のブランドが使える業者は少なく、また「クレジットカードはOKでもデビットカードがNG」という業者もあるので注意してください。
また、一時的に利用停止中の業者もありますので、念のため口座開設や入金前には業者やカード会社に手持ちのカードが使えるかどうか確認したほうが良いでしょう。
クレジット/デビットカードを利用した入出金の仕組み
クレジットカード入金はカードのショッピング枠を利用している
入金はショッピング枠を使った一括払い
クレジットカードは「商品などの購入代金をカード会社に後払いする決済システム」なので、FX口座への入金に使うというと最初はなんだか不思議な感じがしますね。
しかし、海外FX口座への入金に使う場合も普段のショッピングと同じです。カード決済でFX業者に入金して、その代金(入金額)を後日カード会社に後払いする仕組みです。
例えば、10万円入金すると10万円分のショッピングをしたことになり、カード会社の締日を過ぎると翌月以降の支払日にカード会社に登録している銀行口座から同額が引き落とされます。
出金の仕組みはちょっと複雑
クレジットカードでの出金手続きは、出金額によって変わります。
また、海外FX業者の出金手続きのタイミングとカード会社の締日のタイミングも影響します。
ここが業者やカード会社とトラブルになりやすい部分なので、仕組みをしっかり理解してから利用するようにしましょう。
入金額まではカード会社経由で出金する
「入金額まで」とは、FX口座残高のうちカード入金した資金のことです。
手続きは、カード会社にあるショッピング履歴をキャンセルする形で行われます。
そのため、海外FX会社から出金するタイミングやカード会社の締日によって、出金処理は以下の2パターンに分かれます。
- 出金がカード会社の締日前:その月の請求自体をキャンセル
- 出金がカード会社の締日以降:支払日に引落し&後日返金
「出金がカード会社の締日前」というのは、入金後すぐに資金を引き出して、その業者から撤退するようなパターンです。「出金がカード会社の締日以降」というは、海外FX口座にしばらく資金を預けて取引を続けるごく一般的なパターンです。
ほとんどの人が「出金がカード会社の締日以降」になると思います。
入金額以上は別の出金方法で出金する
「入金額以上」とは、FX口座残高のうち利益部分のことです。
通常は、クレジットカード以外の出金方法で手続きします。
出金方法は、自分で選べるケースまたは業者が指定するケースがあります。
国内銀行送金・オンラインウォレット・仮想通貨が選べる業者ならベストです。
その場合、あらかじめ銀行口座・オンラインウォレット・仮想通貨ウォレットの開設・登録が必要です。
海外銀行送金は、口座反映が遅く手数料も高額になる場合が多いので注意してください。
例えば、10万円の資金を取引で100万円にした場合、10万円分はカード会社経由で出金し、90万円分はその他の出金方法で出金します。
カード会社を経由した10万円分の出金は、締日前ならショッピング履歴のキャンセルで済み、締日以降なら返金処理となります。
ただし、カード会社の返金処理はとても時間がかかります。
海外FX業者で出金リクエストを出してから実際に資金が銀行口座に着金するまで、数ヶ月要する場合もあるので注意しましょう。
デビットカード入金はチャージ残高から即座に引き落としされる
デビットカードは、チャージ残高以上は利用できない仕組みの決済方法です。
海外FX業者への入金に利用する場合も同様で、あらかじめ資金をデビットカードにチャージしておく必要があります。
例えば、10万円のチャージ残高があるデビットカードを利用して10万円を海外FX会社に入金した場合、即座にデビットカードのチャージ残高から10万円が引き落とされ、代わりにFX口座の残高が10万円増えます。
出金方法はクレジットカード同様、「入金額まではカード会社経由で出金」「入金額以上は別の出金方法で出金」です。
ただし、クレジットカードのように締日のある後払いではないため、出金処理(ショッピング履歴のキャンセル)は全て返金処理となります。
クレジット/デビットカード入金の注意点
入出金で注意すべき基本ルール
海外FX業者との入出金では、入出金方法にかかわらず以下の3つのルールに注意してください。
- 基本的に入金方法と出金方法は同じでなければいけない
- 入金額が少ないと手数料が発生する業者がある
- 日本円口座のない業者は余計なコストがかかる
クレジット/デビットカードは、入金額と同額まではカード会社経由で出金しなくてはいけません。
ちゃんとした業者ほど、AML(アンチマネーロンダリング規定)によって、このあたりのルールが徹底されています。
また、「入金手数料無料」とされていても、一定金額以下の入金には別途数百円〜千円程度の手数料が発生する業者もあるので注意してください。
日本円口座がない業者の場合も、入金通貨と海外FX業者の口座通貨が異なるため為替リスクが発生します。
さらに、為替レートにプラスして手数料を上乗せするカード会社・サービス会社のもあるので、なるべく日本円口座のある業者を利用したほうが安心です。
カードのポイントはつかない貯められない
クレジット/デビットカードでショッピングをすると、カード会社独自のポイントが貯まります。
海外FXの入金分に対するポイントは、基本的には抹消されてしまうので注意してください。
クレジット/デビットカード入金は、出金額が入金額と同額まではショッピング履歴をキャンセルするという仕組みでした。
そのため、入金時は一旦はポイントがつきますが、出金時はカード会社の締日に関係なくポイントは抹消されてしまうのです。
カード会社の締日までに入金額以上の金額を出金した場合は全額キャンセル扱いになるので、当然クレジットカードのポイントを貯めることはできません。
例外:ポイントを貯められるケース
ただ、例外として、出金方法にクレジットカード以外を選択できればポイントを貯めることができます。
実は、カード会社は利用から一年経過するとショッピング履歴のキャンセル処理ができなくなるため、出金時は強制的にそのほかの出金方法を選択することになります。
つまり、一年間出金を一度もしなければ、一旦取得したクレジットカードのポイントを抹消されることもないわけです。
ただ、その一年の間に、海外FX業者で取引実績があれば問題ありませんが、入金だけして一年間放置となるとクレジットカードの現金化を怪しまれ、カード会社から出金許可を得る必要が出てきます。
しかしながら、一年間出金できないのは不便なので、あまり実用的ではありませんね。
クレジット/デビットカード入金できない原因・失敗する原因
海外FX業者がカード入金を一時停止している
海外FX業者は、入出金方法を頻繁に変更します。
今まで利用できたクレジット/デビットカードが、突然利用停止になることもあるので注意してください。
そのため、公式サイトの記載内容と実際の手続方法がマッチしていないケースが多々あります。
新規ユーザーの人は業者で口座開設する際、サポートに手持ちのカードが利用できるかあらかじめ確認してください。
また、業者はいつ入出金方法を変更するか分かりませんので、既存ユーザーも業者のお知らせメールは常にチェックしておくようにしましょう。
カード会社や銀行が海外FX業者との取引を拒否している
海外FX業者側がクレジット/デビットカード入金に対応していても、カード会社やカード会社に登録している代金引落し先の銀行が海外FX業者との取引を停止している場合があるので注意しましょう。
有名なのが楽天銀行です。ユーザーが海外FX業者から楽天銀行宛に高額出金すると、しばらく銀行口座が凍結されて資金を移動できなくなったという報告が出ています。
カード会社や銀行は、金融庁や財務局が公開する以下のようなリストをチェックし契約業者を選別しています。
もし、カード会社や銀行がダメだと判断すれば、その海外FX業者との入出金には使用できません。
しかも「カード会社はOKでも銀行がNGを出した」というケースもあるので、海外FX業者とのクレジット/デビットカードを使った入出金はケースバイケースと考えておいてください。
主な理由は、犯罪利用防止(マネーロンダリングなど)や不正利用防止(クレジットカード現金化など)のためです。
クレジット/デビットカード入金にだけに頼りきっていると、急に海外FX業者との入出金方法を断たれてしまう場合もありますので、常に別の入出金方法を確保しておきましょう。
クレジットカードの利用限度額に達している
当然ですが、海外FX口座にはクレジットカードの利用限度額以上は入金できません。
また、クレジットカードは入金額と同額が翌月以降に引き落とされます。
しかも、多くのカード会社では、海外でのショッピングは一括払いが基本なので、分割払いやリボ払いは組めません。
デビットカードの場合も、チャージ上限・チャージ残高・利用限度額に注意が必要です。
クレジットカード・デビットカードどちらの場合も、しっかり元手資金が必要となります。
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