
XMTrading(エックスエム)は、日本人トレーダーから人気を誇る海外FX業者です。
しかし、2025年現在、XMTradingでは法人口座を新規で開設することはできません。
そのため、「法人としてXMを利用したい」「節税のために法人口座を作りたい」と考えている方は、代替手段を検討する必要があります。
本記事では、XMTradingの法人口座の開設できない背景や代用方法について解説します。
XMTrading以外で法人口座を開設できるおすすめ海外FX業者や法人口座の開設方法についても解説するので、法人化によって節税したい方はぜひ参考にしてください。
- 現在、XMTradingでは法人口座の開設はできない
- XMTradingの個人口座で代用はできる
- 法人口座を開設できるおすすめ業者はAXIORY・TradeView・TradersTrust
- FXの取引環境は個人口座と法人口座で変わりない
- 法人化はFX取引で安定した利益が出てから税理士と相談のうえで検討する
XMTradingの評判については、下記の記事をご覧ください。
結論:XM Tradingでは法人口座を開設できない!

XMTrading(エックスエム)では、2025年現在、法人口座を新規開設することはできません。
ただし、一定の条件を満たせば、XMの個人口座を法人取引に近い形で代用する方法も存在します。
ここでは、XMTradingで法人口座が廃止された背景や、代用時の注意点を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2017年6月以降XM Tradingの法人口座の開設不可
XMTradingでは、2017年6月をもって法人口座の新規開設受付を終了しました。
以前は法人名義でも取引可能でしたが、現在はどの国籍・法人形態であっても法人口座を開設することはできません。
XMTrading公式サイトでも、法人口座について下記のような記載があります。
そのため、法人として海外FXを運用したい場合は、XMTrading以外の業者を検討するのが現実的です。
XM Tradingの個人口座を代用可能
XMTradingで法人口座を開設できないからといって、法人運用そのものを諦める必要はありません。
実は、個人口座を法人資金の運用口座として代用する方法が存在します。
その際の手順は以下のとおりです。
- まず、法人を設立(定款に「FX取引」「資産運用」などの事業目的を明記)
- 法人専用の銀行口座を開設し、XMへの入出金を一元管理
- XM個人口座で取引を行い、利益を法人会計上で処理
このようにすれば、実質的には法人取引と同様の扱いが可能です。
ただし、XMTrading側が「個人利用」として扱うため、法人口座としての正式な損益計算書提出や税務上の透明性は保証されません。
また、税務署から「個人資産の運用」と見なされれば、追徴課税のリスクもあります。
そのため、XMTradingの個人口座を代用する場合は、必ず税理士・会計士に相談し、法的な整合性を確認したうえで運用するようにしてください。
法人口座を開設するメリット

海外FXでは、個人口座よりも法人口座の方が税制面で有利になるケースがあります。
特に利益が大きくなってきたトレーダーにとって、法人化による節税効果や経費計上の幅の広さは見逃せません。
ここでは、海外FXで法人口座を開設するメリットを4つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
損益通算が可能
海外FXで法人化すると、FX取引の損益を他の事業収入や経費と通算できるようになります。
個人口座では課税される全利益に対して税金がかかるところを、損益通算することで課税所得を減らすことができ、効率的な節税が可能です。
例えば、年間の収支が以下のようなケースを見てみましょう。
| 事業内容 | 収支 | 税金計算例 |
|---|---|---|
| 海外FX | 利益1,000万円 | 個人口座:1,000万円×33% ≒ 330万円 |
| その他事業 | 損失300万円 | 法人口座:課税所得(1,000万−300万)×19.3% ≒ 135万円 |
上記の例では、同じ収入でも法人口座を利用することで、約200万円の税負担を減らすことができます。
複数の事業を運営している場合や、FX収益が大きくなる場合は、法人口座での損益通算が大きな節税になります。
9年間の損失繰越可能
法人口座では、年度ごとの損失を翌年度以降に繰り越す「損失繰越」が最大9年間可能です。
個人口座ではFX取引の損失繰越は最長3年間に限られるため、長期的なトレード戦略を立てる際には法人化が大きなメリットとなります。
例えば、以下のような年間収支だった場合を考えてみましょう。
| 年度 | 収支 | 課税所得の計算 |
|---|---|---|
| 2025年 | -150万円 | 繰越損失:150万円 |
| 2026年 | -400万円 | 繰越損失合計:550万円 |
| 2027年 | 900万円 | 課税所得:900万円 – 550万円 = 350万円 |
この場合、税額は以下の通りです。
| 口座タイプ | 課税所得 | 税率 | 税額 |
|---|---|---|---|
| 個人口座 | 900万円 | 33% | 約297万円 |
| 法人口座 | 350万円 | 18.5% | 約64.8万円 |
このように、法人口座を利用すれば過去の損失を活かして課税所得を大幅に減らすことができ、税負担を抑えながら安定した資金運用が可能です。
特にFXでは毎年利益を出せるとは限らないため、損失繰越を前提に長期的な取引計画を立てる際に大きなメリットとなります。
個人口座と異なり経費計上の項目が増える
法人化すると、経費として認められる支出の幅が大きく広がるため、実質的な課税所得を抑えることが可能です。
以下のように、個人口座でも計上できる項目と、法人化することで新たに経費として認められる項目を整理してみましょう。
- トレード用パソコン・モニター・周辺機器
- インターネット・通信費
- FX関連書籍・教材費
- セミナー受講費
- 役員報酬
- 事務所家賃や光熱費
- 社用車・交通費・出張費
- 交際費や接待費
- 法人保険料・福利厚生費
- 社員教育や研修費
法人化することで、個人では経費化できない支出を計上できるため、課税所得の圧縮が可能になります。
ただし、いずれも「業務関連性」が認められることが前提となるため、税理士に相談しながら経費管理を行いましょう。
利益額によっては税率が有利
海外FXで得られる利益が大きくなるほど、法人化による税制メリットは明確になります。
個人口座では累進課税が適用され、所得が増えるほど税率も上がります。
一方、法人口座では法人税・法人事業税の合計が段階的に課せられ、高額利益の場合に税負担を抑えやすくなります。
個人口座と法人口座の税率比較(目安)
| 海外FX利益 | 個人口座 | 法人口座(法人税+法人事業税) |
|---|---|---|
| 300万円 | 10% | 18.5% |
| 400万円 | 20% | 18.5% |
| 500万円 | 20% | 18.9% |
| 600万円 | 20% | 19.1% |
| 700万円 | 23% | 19.3% |
| 800万円 | 23% | 19.4% |
| 900万円 | 33% | 20.6% |
| 1,000万円 | 33% | 21.6% |
| 1,800万円 | 40% | 25.4% |
| 4,000万円 | 45% | 28.0% |
※資本金1億円以下・東京都の中小法人を想定
※控除や経費は考慮していません
この表を見ると、海外FX利益が900万円を超えるあたりから、法人化の方が明らかに税負担が少なくなることがわかります。
また、法人化することで経費計上の幅も広がるため、実際の課税所得はさらに抑えられ、税率面のメリットはより大きくなります。
さらに、役員報酬として利益を分散すれば、法人税と個人所得税のバランスを調整して節税することも可能です。
高額利益を安定的に出せるトレーダーにとって、法人口座は単なる形式変更ではなく、長期的な税戦略の重要な選択肢となります。
XMTrading以外で法人口座を開設するデメリット

海外FXの法人口座を開設することで税制面のメリットが多い反面、注意すべき点も存在します。
特に出金や維持費、法人設立にかかるコストなど、個人取引とは異なる負担が発生するケースがあるため、事前に把握しておくことが重要です。
ここでは、XMTrading以外で法人口座を開設するデメリットを4つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自由に出金不可
法人名義のFX口座では、出金の自由度が大幅に制限される点に注意が必要です。
個人口座のように「好きなタイミングで自由に出金」することはできず、法人の資金として扱う以上、役員報酬や配当金としての処理が必要になります。
例えば、取引で得た利益を法人代表者の個人口座に直接移す場合、「会社からの貸付」や「不正な利益移転」とみなされる恐れがあります。
税務処理を誤ると、追徴課税のリスクが生じるため、出金時には慎重な会計対応が求められます。
取引で得た利益を自由に使いたい方にとって、出金の自由度が制限される点は大きなデメリットと感じるでしょう。
取引が不安定だと税率不利
法人化により税率の優遇を受けられる場合がありますが、年間の取引利益が安定していない場合は逆に不利になることもあります。
個人口座の海外FX所得は総合課税で、利益額に応じて税率が5%〜45%(復興特別所得税含む)に累進的に変化します。
そのため、利益が少ない年は法人より税負担が軽くなるケースがあります。
一方、法人の場合は利益額や事業規模によって法人税・法人事業税が変動し、赤字でも均等割と呼ばれる固定費的な税金が発生するため、利益が安定しないトレーダーにはリスクとなります。
| 区分 | 税率の特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 個人口座(海外FX) | 総合課税:5%〜45%(累進課税+復興特別所得税) | 利益が少ない年は法人より税負担が軽くなる場合あり。赤字時は課税なし |
| 法人口座 | 約15%〜40%(利益額・事業規模によって変動) | 赤字でも均等割が発生する。利益が小さい年は実質税負担が重くなる場合あり |
例えば、年間利益が300万円程度の年は、法人より個人口座の方が税負担が軽くなることがあります。
利益が安定しているかどうかを見極めた上で法人化を検討することが重要です。
法人継続の維持費用発生
法人を維持するためには、毎年の登記維持費や税務申告費用が発生します。
特に海外FX取引のように帳簿管理が複雑な業態では、税理士に依頼する必要があるため、年間コストが膨らみがちです。
| 維持項目 | 年間費用の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 法人住民税(均等割) | 約7万円〜 | 赤字でも必ず発生 |
| 税理士顧問料 | 約15〜30万円 | 申告書作成・決算対応 |
| 登記費用 | 約2〜3万円 | 登記簿謄本更新など |
このように、利益が少ない年もしくは赤字の年でも毎年固定費が発生する点は大きなデメリットです。
個人口座であれば課税は利益確定時のみですが、法人は「存在しているだけで費用がかかる」ことを理解しておきましょう。
法人化の設立コスト発生
新たに法人を設立する際には、初期費用が10〜30万円程度かかるのが一般的です。
設立形態(株式会社・合同会社)によって費用は異なりますが、主な内訳は以下の通りです。
| 設立項目 | 株式会社 | 合同会社 |
|---|---|---|
| 定款認証費用 | 約5万円 | 不要 |
| 登録免許税 | 約15万円 | 約6万円 |
| 設立代行費用(任意) | 約5〜10万円 | 約5万円前後 |
| 合計目安 | 約25~30万円 | 約10~15万円 |
また、設立後は銀行口座開設・税務署への届出・会計ソフト導入なども必要になります。
そのため、XMTrading以外で法人口座を利用する際は、初期コスト+運用コストを考慮した上で判断することが重要です。
法人口座を開設できるおすすめ海外FX業者7選

XMTrading以外で法人口座を開設できる海外FX業者はいくつかありますが、その中でも特におすすめなのは上記の7社です。
法人口座は基本的に多額の資金を扱うため、信頼性・安全性の高い業者を選ぶことが大切です。
ここでは、特に法人口座に強く、取引条件・サポート・透明性のバランスに優れた7社を厳選しましたので、参考にしてください。
AXIORY

AXIORYは金融機関としての信頼性と本格的なトレード環境を両立した優良業者
- 顧客資産と運営資金は「Doha Bank」で分別管理
- トラブル時は「Financial Commission」が2万ユーロまで損害を補償
- 世界的コンサル会社「PwC」がAXIORYの健全経営をサポート
- ストップレベルゼロだからスキャルピングに有利
- スキャルピングや自動売買に制限なし
- 最大取引数1,000ロットかつ最大ポジション無制限
- 少額取引から大口取引まで実践可能
- スプレッドの狭さは業界トップレベル(USDJPYは1.3~1.7pips)
- 現物株式121銘柄、株式CFD197銘柄、ETF69銘柄など株式銘柄が充実
- スキャルピングに特化した取引ツール「cTrader」が利用可能
- 完全日本語対応だから初心者も安心
- 公式サイトやマイページがスタイリッシュで使いやすい
- キャンペーンは期間限定で季節毎にしか開催されない
- ボーナスにクッション機能がない(損失補填不可)
- ボーナスには所定の有効期限あり(キャンペーン毎に異なる)
- 2万円未満の入出金には毎回1,000円の手数料が発生
AXIORYはベリーズ金融庁(IFSC)認可の海外FX業者で、低スプレッド・高約定力・高い安全性が特徴です。
ボーナスよりも信頼性・安全性の高さや、取引制限の少ないトレード環境を重視する方におすすめです。
キャンペーン頻度は少ないものの、その分トレード環境の開発・維持に経営資源を集中しており、法人口座でも高品質な取引条件が提供されています。
また、信託保全を導入しており、XMTradingよりも厳格な資金管理体制を採用しています。
法人口座の条件は個人口座と同一で、最大レバレッジは2,000倍です。取扱銘柄も充実しており、通貨ペア59種類・現物株式121銘柄・株式CFD197銘柄・ETF69銘柄など幅広く取引可能です。
スプレッドも業界平均より狭く、USDJPYは1.3〜1.7pips、GBPJPYは2.1〜2.8pips、EURUSDは1.4〜1.6pips、ゴールドは3.1〜3.5pipsとなっています。さらに、スキャルピングや自動売買に制限がなく、スキャルピング特化の取引ツール「cTrader」も利用可能です。
少額から大口取引まで対応しており、ボーナス重視の初心者向け業者で経験を積んだ後に、ステップアップ先としてAXIORYの法人口座に移行するトレーダーも多く見られます。
| 設立 | 2015年 |
|---|---|
| 保有ライセンス | 1種類 |
| 資金管理方法 | 信託保全 |
| 通貨ペア数 | 59種類 |
| 最大レバレッジ | 2,000倍 |
| スプレッド | 1.3pips~ |
| ボーナスキャンペーン | 不定期開催 |
| ゼロカットシステム | あり |
| 日本語サポート | あり |
| 公表している補償額 | 全額補償 |
| 出金拒否・出金遅延 | 数件あり |
AXIORYの法人口座開設に必要な書類
AXIORYは法人口座の開設ハードルが低く、手続きも簡単です。
公式サイトで契約区分を「法人口座」に設定し、画面の指示に従って必要事項を入力するだけで申請可能です。
- 身分証明書(有効期限内・写真付き)
- 現住所確認書類(6ヶ月以内に発行)
- 登記簿謄本
- 株主名簿(株式を発行している場合)
- 会社住所確認書類
- 取締役決定書(代表者が2名以上の場合)
必要書類は公式サイトに一覧があり、アップロードも簡単です。
会社によって提出方法が異なる場合があるため、事前にサポートや税理士・行政書士と相談すると安心です。
TradeView(ILC口座)

低コスト・狭いスプレッド・安全性・透明性など、プロ仕様のトレード環境が用意されている業界トップレベルの優良業者
- 1顧客につき3万5千ドルまでの信託保全制度あり
- 顧客資金は信頼性の高いイギリスのロイズ銀行で分別管理
- ヘッジファンドやブローカーに財務会計を提供する「GCPARTNERS」がTradeViewの健全経営をサポート
- 禁止行為や取引制限がないのでスキャルピングや自動売買に有利
- 最大取引数量・最大ポジション数が無制限だから大口取引に有利
- スプレッドの狭さが業界トップレベル(USDJPYなら僅か0.8~1.0pips)
- MT4・MT5以外にもスキャルピングに特化した取引ツール「cTrader」が利用可能
- スタンダード口座の最大レバレッジが500倍と低い
- ILC口座は最大レバレッジ200倍かつ初回入金10万円以上必要
- ロスカット率が国内FXと同じ100%なので多くの元手資金が必要
- 「意外にスリッページが多い」「出金対応が遅い」などの噂あり
- キャンペーン・ボーナスもないので多くの元手資金が必要
- 日本語公式サイトが簡易的だから初心者には敷居が高い
TradeViewは海外FXに慣れた中上級者向けのプロ仕様業者で、ボーナスや余計なサービスがない分、安定した低コスト・高透明度の取引環境を提供しています。
TradeViewは、ニューヨークに本社を置く老舗ブローカーで、透明性の高いNDD取引環境が魅力です。
特にILC口座は人気で、スプレッド0.0pips〜・取引手数料往復5ドルと業界最低水準です。
AXIORY同様、cTraderやMT5など複数プラットフォームに対応しており、法人口座でも個人口座と同等の取引条件が利用できます。
スキャルピングや自動売買に最適な取引環境が整っており、上級者の満足度が高い口座タイプです。
| 設立 | 2004年 |
|---|---|
| 保有ライセンス | 1種類 |
| 資金管理方法 | 分別管理 |
| 通貨ペア数 | 61種類 |
| 最大レバレッジ | 500倍 |
| スプレッド | 0.0pips〜 |
| ボーナスキャンペーン | なし |
| ゼロカットシステム | あり |
| 日本語サポート | あり |
| 公表している補償額 | 全額補償 |
| 出金拒否・出金遅延 | ほとんどなし |
TradeViewの法人口座開設に必要な書類
TradeViewは、法人口座開設の難易度が低く、最短1日で開設可能な業者のひとつです。
公式サイトのフォームで契約区分を「法人口座」に設定し、必要事項を入力後、書類をアップロードするだけで完了します。
- 身分証明書(有効期限内・写真付き)
- 現住所確認書類(3か月以内発行)
- 登記簿謄本
- 法人住所確認書類
- 定款
役員全員の書類提出が必要で、会社によって提出物や記入方法が異なる場合があります。
事前にサポートや税理士・行政書士と相談しましょう。
TradersTrust(VIP口座)

信頼性&安全性&透明性が高く、本格的な取引環境を提供している優良業者
- 世界的会計事務所「PwC」「デロイト・トーマツ」がTradersTrustの健全経営をサポート
- 最大レバレッジ3,000倍かつ最小入金額5,000円だから少額取引が可能
- スプレッドが狭い(USDJPYは1.3〜1.5pips)
- 資金200万円以上あればVIP口座で取引コストを大幅に削減可能
- スキャルピング・自動売買などの取引制限なし
- 最大取引数量1,000ロットかつ最大ポジション無制限
- 少額取引から大口取引まで実践可能
- 入金ボーナス・キャッシュバック・コンテストを積極的に開催
- 取引ツールが未だにMT4のみ
- トレーダーに不利なスリッページが多いとの噂がある
- ボーナスにクッション機能がない(損失補填不可)
- ボーナスには90日間の有効期限あり
- キャンペーンはルールが複雑かつ難易度が高すぎるためトラブル多発
潤沢な元手資金を用意できる方には、信頼性・透明性・安全性を兼ね備えた優良業者「TradersTrust」がおすすめです。
社内不正やデータ改ざんを排除しており、大口取引や高額入出金も安心して行える環境が整っています。
TradersTrustの法人口座は、個人口座と同一の取引条件で利用可能です。
特に注目なのが最低入金額200万円以上の「VIP口座」で、スプレッドはほぼゼロ、取引手数料も片道1.5ドルと業界最安水準。コストを抑えて安定運用したい法人トレーダーに最適です。
また、少額取引向けのスタンダード口座もあり、USDJPYは1.3〜1.5pips、EURUSDは1.0〜1.2pipsなど、全体的にタイトなスプレッドが魅力です。
最大レバレッジ3,000倍に加え、複数のボーナスキャンペーンを常時開催しており、少額からでも取引を始めやすい環境が整っています。
ただし、本来の強みを活かすなら、やはりVIP口座での高額運用が最もおすすめです。
| 設立 | 2009年(2012年) |
|---|---|
| 保有ライセンス | 2種類 |
| 資金管理方法 | 分別管理 |
| 通貨ペア数 | 55種類 |
| 最大レバレッジ | 3,000倍 |
| スプレッド | 1.3pips〜 |
| ボーナスキャンペーン | あり |
| ゼロカットシステム | あり |
| 日本語サポート | あり |
| 公表している補償額 | 非公開 |
| 出金拒否・出金遅延 | 数件あり |
TradersTrustの法人口座開設に必要な書類
TradersTrustで法人口座を開設するには、まず公式サイトの口座開設フォームで「法人口座」を選択し、法人代表者の個人情報を入力してプロフィールを作成します。
その後、必要書類をまとめてサポート(jsupport@ttcm.com)宛にメール送信します。
提出が必要な書類は以下のとおりです。
- 身分証明書(有効期限内・写真付き)
- 現住所確認書類(発行から6ヶ月以内)
- 登記簿謄本
- 定款
- 法人住所確認書類
- 口座運営に関する決議書
口座運営に関する決議書は、指定フォーマットがあります。事前にサポートへ連絡し、テンプレートを入手してください。
また、法人書類の内容や記載方法は会社形態によって異なる場合があるため、提出前に必ずサポートに確認しましょう。
iFOREX

ハイレバ・低スプレッド・豊富なCFD銘柄・ボーナスなど海外FXの魅力が全て詰め込まれた超老舗の海外FX業者
- 洗練された独自ツールを利用して750銘柄以上を取引可能
- 通貨ペアを82銘柄も取り扱っている
- 株式697銘柄や仮想通貨18銘柄など各種CFD銘柄も充実
- スプレッドがほぼ原則固定で超タイト(USDJPYは1.0pips)
- 証拠金維持率0%までロスカットに耐えられる
- 新規口座開設ボーナス7,000円あり(クッション機能付き)
- 100%+25%入金ボーナスあり(クッション機能付き)
- 口座残高や取引数量によるレバレッジ制限なし
- 日本人スタッフが多数在籍しているから初心者も安心
- 高額の出金実績が多数あり出金対応の評判も非常に良い
- 口座タイプが1種類しかない
- レバレッジが400倍と低い
- 自分では変更できない固定レバレッジのため自由度に欠ける
- スキャルピング禁止・自動売買不可
- 海外FXでお馴染みの取引ツールMT4・MT5は利用できない
- 出金時の出金依頼書提出が面倒
1996年設立の超老舗海外FX業者「iFOREX」は、ハイレバ・低スプレッド・豊富なCFD銘柄といった海外FXの魅力をすべて備えています。
日本人スタッフが多数在籍しており、サポートや入出金の信頼性が非常に高い点も特徴です。
法人口座の取引条件は個人口座と同一で、最大レバレッジ400倍・証拠金維持率0%といった柔軟な設定が魅力です。
750種類以上の通貨ペアやCFDを独自ツールで取引でき、裁量トレーダーに最適な環境が整っています。
また、iFOREXは原則固定スプレッドを採用しており、USDJPY1.0pips、EURUSD0.7pips、GBPJPY3.0pips、ゴールド3.0pipsと安定しています。
スキャルピングや自動売買は非対応ですが、安定性重視の法人投資家には最適なブローカーです。
| 設立 | 1996年 |
|---|---|
| 保有ライセンス | 2種類 |
| 資金管理方法 | 分別管理 |
| 通貨ペア数 | 82種類 |
| 最大レバレッジ | 400倍 |
| スプレッド | 0.7pips〜 |
| ボーナスキャンペーン | あり |
| ゼロカットシステム | あり |
| 日本語サポート | あり |
| 公表している補償額 | 非公開 |
| 出金拒否・出金遅延 | ほとんどなし |
iFOREXの法人口座開設に必要な書類
iFOREXの法人口座を開設するには、メール(cs-jp@iforex.com)で申請します。
手続きは簡単で、指示に従って必要書類を提出するだけです。
- 身分証明書(有効期限内・写真付き)
- 現住所確認書類(発行から6ヶ月以内)
- 登記簿謄本
- 定款
- 株主名簿
- 法人住所確認書類
- 取引承認書
- 納税届出書(英文)
特に「委任状」「取引承認書」「納税届出書」はiFOREX特有の書類です。
テンプレートは用意されていますが、法人によって内容が異なるため、税理士やサポートへの確認をおすすめします。
Exness

レバレッジ無制限・ロスカット率0%・超タイトなスプレッドで取引できる注目のハイスペック業者
- トラブル時は「Financial Commission」が2万ユーロまで損害補填
- 世界的会計事務所「デロイト・トーマツ」がExnessの健全経営をサポート
- 業界でも非常にレアなサービス「レバレッジ無制限」を提供
- レバレッジ無制限なら1ロットのポジション保有に証拠金不要
- 通貨ペアが95銘柄もあり株式93銘柄、仮想通貨35銘柄など各種CFD銘柄も充実
- ストップレベルがゼロだからスキャルピングに有利
- スプレッドが超タイト(USDJPYなら0.8〜1.1pips)
- 証拠金維持率0%までロスカットに耐えられる
- 丁寧でスピーディーな日本語サポートが安心
- レバレッジ無制限で取引するには5ロットかつ10回以上の取引達成が必要
- レバレッジ無制限で取引できるのは有効証拠金999ドル以下まで
- 相場変動時のスプレッド拡大やスリッページ発生に注意
- キャンペーンをほとんど開催せずボーナスを提供していないためお得感がない
ハイレバレッジで大きなリターンを狙いたい人には、レバレッジ無制限を提供するExness(エクスネス)が最もおすすめです。
法人口座の取引条件は個人口座と同一で、必要証拠金ゼロからポジションを保有でき、さらに証拠金維持率0%まで耐えられる圧倒的な自由度を誇ります。
スキャルピングや自動売買も制限がなく、最大ポジション数も無制限です。
ボーナス制度はありませんが、極限まで最適化された取引環境があるため、純粋な取引力で勝負したい上級トレーダーに適しています。
スプレッドも非常に狭く、USDJPYで0.8〜1.1pips、EURUSDで0.8〜1.0pips、ゴールドで2.0pips前後と業界トップクラスです。
| 設立 | 2008年 |
|---|---|
| 保有ライセンス | 6種類 |
| 資金管理方法 | 分別管理 |
| 通貨ペア数 | 96種類 |
| 最大レバレッジ | 無制限 |
| スプレッド | 0.8pips〜 |
| ボーナスキャンペーン | なし |
| ゼロカットシステム | あり |
| 日本語サポート | あり |
| 公表している補償額 | 非公開 |
| 出金拒否・出金遅延 | 数件あり |
Exnessの法人口座開設に必要な書類
Exnessの法人口座開設はハードルが非常に高く、個人口座で3ヶ月以上の取引実績を持ち、かつExnessプレミア会員の最上位「シグネチャー」ランクでなければ申請できません。
シグネチャー認定には「生涯入金額10万ドル」および「四半期取引量2億ドル以上」が必要で、事実上、限られたロイヤルカスタマーのみが開設可能です。
条件を達成したら、サポート(support@exness.com)へ法人口座開設希望とメールしてください。
- 身分証明書(有効期限内・写真付き)
- 現住所確認書類(発行から6ヶ月以内)
- 申込書
- 登記簿謄本
- 定款
- 株主名簿
- 法人住所確認書類
- 法人番号
法人口座申請時には、法人登記簿謄本・定款・取締役一覧・株主名簿などの法人関連書類に加え、役員・株主全員分の本人確認書類と現住所証明書(いずれも6ヶ月以内発行)が求められます。
さらに、全書類を英訳しアポスティーユ(外務省証明)を付与する必要があり、手続きには数十万円単位のコストが発生するケースもあります。
ハードルは高いものの、Exness法人口座を開設できれば、世界最高レベルのレバレッジと流動性環境を活用できるため、熟練トレーダーや法人投資家にとって最高クラスの取引環境といえるでしょう。
FXGT

仮想通貨銘柄のハイレバトレードならFXGT!ボーナスの内容は業界No.1
- 口座開設ボーナスや入金ボーナスが法人口座でも利用可能
- 最大5,000倍・ロスカット水準0%のOptimus口座が登場
- 仮想通貨を最大1,000倍のレバレッジで取引可能
- 仮想通貨関連銘柄や株式などのCFD銘柄も豊富
- 一部口座タイプおよび一部銘柄は数日間スワップフリー
- 無料VPSサービスあり
- サポートが24時間365日対応
- 100万ユーロの賠償責任保険に加入済み
- 法人口座開設時に提出書類が多く、準備に時間がかかる
- スプレッドとストップレベルが広い
- 信託保全制度がない
- サポートの日本語対応が一部時間帯で不十分との口コミあり
FXGT(エフエックスジーティー)は、豊富な取引銘柄と最大5,000倍のハイレバレッジ、そして法人口座でも利用できるボーナス制度が魅力の海外FX業者です。
法人でも個人と同様に入金ボーナスや取引ボーナスを受け取れるため、自己資金を抑えながら積極的な運用が可能です。すでに個人口座を利用している人なら、追加負担なしでスムーズに法人口座を活用できる点もメリットです。
取引環境も非常に柔軟で、スキャルピングや自動売買はもちろん、低スプレッド口座・スワップフリー口座など複数の選択肢が用意されています。USDJPYは平均1.0pips前後、ゴールドも2.0〜2.5pips程度と、スプレッド水準も競争力があります。
短期売買やEA運用を重視する法人トレーダーにとって、安定した約定力と高い自由度を両立した環境といえるでしょう。
また、FXGTはサポート体制にも定評があり、法人専用の申請テンプレートを用意しているため、初めてでもスムーズに開設手続きを進められます。
| 設立 | 2019年 |
|---|---|
| 保有ライセンス | 4種類 |
| 資金管理方法 | 分別管理 |
| 通貨ペア数 | 53種類 |
| 最大レバレッジ | 5,000倍 |
| スプレッド | 1.0pips〜 |
| ボーナスキャンペーン | あり |
| ゼロカットシステム | あり |
| 日本語サポート | あり |
| 公表している補償額 | 100万ユーロ |
| 出金拒否・出金遅延 | 数件あり |
FXGTの法人口座開設に必要な書類
FXGTの法人口座開設に必要な書類は法人登記簿、定款、取締役・株主情報、代表者の身分証など一般的な内容ですが、不明点は日本語サポートに相談可能です。
- 身分証明書(有効期限内・写真付き)
- 現住所確認書類(発行から6ヶ月以内)
- 銀行取引明細書または銀行残高証明書(3ヶ月以内発行)
- 登記簿謄本
- 定款
- 法人住所証明書
- 取締役会決議書(FXGT指定テンプレートあり)
- 最終受益者申告書(FXGT指定テンプレートあり)
会社代表者だけでなく、取締役や口座管理者の身分証明書と住所証明書が必要で、他社と比べて必要書類のハードルが高くなっています。
VantageTrading

日本人トレーダーの好みを分析して日本再上陸したオーストラリアの老舗業者
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- 口座開設ボーナス・入金ボーナスあり(クッション機能あり)
- プレミアム口座なら最大レバレッジ2,000倍(その他口座は1,000倍)
- 取扱銘柄が豊富
- 取引手数料が安い(1ロットあたり片道3ドル)
- ロスカット水準が0%もしくは10%
- スキャルピング・自動売買に関する制限なし
- MT4・MT5が両方利用可能|独自アプリやサポートツールも充実
- 無料VPSサービスあり
- 現金やクーポンと交換できるポイントプログラムあり
- ボーナスを使った両建てが禁止されている
- 一部出金拒否の噂もある
- 日本語サポートの評判がやや悪い
Vantage(ヴァンテージ)は、業界最狭水準のスプレッドと豪華なボーナス特典が揃った人気海外FX業者です。
2022年に日本市場向けサービスを刷新し、日本法人トレーダーの受け入れを再開しました。法人口座でも口座開設ボーナス15,000円や最大1万ドルの入金ボーナスを利用できるため、初期コストを抑えて取引を始めたい法人に最適です。
取引環境はプロ仕様ながらも操作性が高く、MT4・MT5・WebTraderなど複数のプラットフォームに対応。さらにFXだけでなく、仮想通貨・株価指数・商品先物など多彩なCFD商品も取り扱っており、裁量取引・自動売買のどちらにも柔軟に対応できます。
また、Vantageは平均スプレッドが極めて狭いことでも定評があります。スタンダード口座でUSDJPYが約1.0pips前後、プロ口座では0.0pips台も実現可能。
法人口座の開設もスムーズで、日本語対応サポートが手厚く、書類テンプレートも用意されています。
ボーナスを活用しつつ低コストで取引したい法人トレーダーにとって、Vantageは非常にバランスの取れた選択肢といえるでしょう。
| 設立 | 2009年(2024年) |
|---|---|
| 保有ライセンス | 4種類 |
| 資金管理方法 | 分別管理 |
| 通貨ペア数 | 61種類 |
| 最大レバレッジ | 2,000倍 |
| スプレッド | 0.8pips〜 |
| ボーナスキャンペーン | あり |
| ゼロカットシステム | あり |
| 日本語サポート | あり |
| 公表している補償額 | 非公開 |
| 出金拒否・出金遅延 | ほとんどなし |
VantageTradingの法人口座開設に必要な書類
VantageTradingで法人口座を開設するには、以下の書類の提出が必要です。
- 身分証明書(有効期限内・写真付き)
- 現住所確認書類(発行から6ヶ月以内)
- 登記簿謄本
- 取締役がわかる法人書類株主がわかる法人書類
- 株主がわかる法人書類
- 株主がわかる法人書類
手続きは、VantageTradingの公式サイトにアクセスし、メールアドレスの登録 → 認証コード入力 → 「法人口座」選択 → 書類提出という流れになります。審査は最短2営業日で完了し、スムーズに取引開始が可能です。
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海外FXの法人口座について詳細に知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
XMTrading以外の法人口座を開設方法

海外FXで法人口座を開設する手順は、どの業者でも大きくは変わりません。
ここでは例として、AXIORYの法人口座開設手順をもとに、一般的な流れをわかりやすく解説します。

まずは、AXIORYの公式サイトにアクセスして、「口座開設」ページから法人口座を選択します。

AXIORYの場合は、「法人口座の開設はこちら」と記載された専用フォームがあります。
他の業者でも同様に、法人用フォームから基本情報を入力していきましょう。

続いて、フォーム内では、以下の情報を順に入力していきます。
| 区分 | 入力内容 |
|---|---|
| 法人情報 | 会社名、法人登録番号、住所、電話番号など |
| 代表者情報 | 氏名、生年月日、住所、電話番号など |
| 投資経験 | FX取引経験年数、FX以外の投資経験など |
| 口座設定 | 希望口座タイプ、レバレッジ、通貨単位など |
画面の案内に従って入力を完了させましょう。
入力が完了したら、必要書類をアップロードします。

AXIORYを例にすると、以下の書類が求められます。
- 登記簿謄本
- 株主名簿(株式を発行している場合)
- 会社住所確認書類
- 取締役決定書(代表者が2名以上の場合)
法人代表者と取引担当者が異なる場合は、委任状や取引承認書が必要になるケースもあります。
全ての書類を提出後、業者による審査が行われ、問題がなければ法人口座が有効化されます。
通常は1〜3営業日ほどで完了しますが、書類に不備があると時間がかかるため、提出前に確認しておくとスムーズです。
XM Tradingの個人口座の開設方法

XMTradingの個人口座は、最短5分ほどで簡単に開設できます。
詳しい手順は以下の記事で詳しく解説しているので、ここでは基本的な流れを簡潔にまとめます。
なお、XMTradingの口座開設には「身分証明書」と「住所確認書類」の2種類の書類が必要です。
| 書類の種類 | 例 |
|---|---|
| 身分証明書 | 運転免許証、パスポート、マイナンバーカード(顔写真付き)など |
| 現住所確認書類 | 公共料金請求書、銀行明細書、住民票など(発行3ヶ月以内) |
- 公式サイトにアクセスしてアカウント登録
- メール認証を実施
- 個人情報・住所情報を入力
- 納税・投資経験などのアンケートに回答
- 必要書類をアップロード
XM Trading以外の法人口座開設する際の注意点

XMでは法人口座を開設できないため、他の海外FX業者で法人名義の口座を検討する方も多いでしょう。
しかし、法人化には税務・運用・コストなど、個人口座とは異なる注意点があります。
ここでは、法人口座を開設する前に必ず押さえておきたい5つのポイントを解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
個人口座の代用は不可の場合あり
一部の海外FX業者では、個人口座を法人利用の代用として使うことを禁止しています。
例えば、AXIORYやTradeViewなどは法人・個人で口座が完全に分かれており、開設時に法人登記簿や定款などの提出が求められます。
そのため、個人口座を法人資金で運用してしまうと、出金拒否やアカウント停止のリスクが発生する可能性もゼロではありません。
法人でFX取引を行う場合は、必ず「法人名義での口座開設が可能な業者」を選び、利用規約をよく確認してから取引を始めましょう。
FXの取引環境は自体は個人・法人口座でも変化なし
海外FXで法人名義で口座を開設しても、取引環境そのものは個人口座とほぼ同じです。
スプレッド、レバレッジ、取引ツール(MT4・MT5)などに大きな違いはありません。
違いが出るのは、主に税制面と会計処理面です。
法人の場合、損益通算や経費計上が可能ですが、その分会計管理や申告の手間が増えます。
また、法人口座だからといって「約定力が上がる」「スプレッドが優遇される」といった特典は基本的にありません。
したがって、「法人化すれば取引条件が有利になる」という誤解をせず、税務面での戦略的な理由がある場合にのみ法人化を検討するのが良いでしょう。
税理士と相談の上口座開設を検討する
法人口座を開設する際は、必ず税理士と事前相談を行うことが重要です。
なぜなら、海外FXの利益は「総合課税」として扱われ、申告内容を誤ると追徴課税や過少申告加算税などのリスクがあるからです。
特に、複数口座を運用している場合や、個人・法人の資金を混在させている場合は、損益の区分が非常に複雑になります。
税理士に相談することで、次のような実務的なアドバイスを受けられます。
- 法人化が本当に得策か
- どの業者で口座を開くべきか
- 経費計上の範囲はどこまでか
安易な自己判断による法人化は、後々のトラブルにつながるため注意しましょう。
法人化はFX取引が安定してから検討する
FXの利益がまだ安定していない段階で法人化すると、税務コストがかえって負担になることがあります。
法人は赤字でも法人住民税(均等割)などの固定費が発生し、会計管理・申告の手間も増えるため、年間利益が少ないうちはメリットが小さいです。
一般的には、年間利益が900〜1,000万円を安定して超えるようになってから法人化を検討するのが理想です。
この段階なら、経費計上や損益通算のメリットが税率負担を上回りやすくなります。
まずは個人口座で安定したトレード実績を積み、「法人化しても維持できる利益構造」ができた段階で法人化するのが安全です。
確定申告用のお金を確保必須
法人口座を運用する場合、確定申告時の納税資金を事前に確保しておくことが重要です。
法人は年1回の決算申告に加え、予定納税や消費税など、複数の税金支払いスケジュールが発生します。
また、海外FXの利益は国内FXのように自動で源泉徴収されないため、税額分を取引口座や法人資金に残しておかないと、納税時に資金不足に陥る可能性があります。
FXトレーダーの中には、利益をすべて再投資してしまい、決算期に「納税資金が足りない」という事例も少なくありません。
法人で運用する場合は、利益の20〜30%を納税用として常に確保しておきましょう。
海外FXの税金については、下記の記事をご覧ください。
XM Tradingの法人口座に関するよくある質問






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